ダブルツリーbyヒルトン那覇の宿泊記③ インタビュー編
ダブルツリーbyヒルトン那覇の宿泊記③ インタビュー編
こんにちは。
プラチナレジデンツです。
前回はダブルツリーbyヒルトン那覇のお部屋、朝食についてレポートしましたね。
今回はダブルツリーbyヒルトン那覇のスタッフの方に、インタビューした内容をご紹介しようと思います。
ダブルツリーbyヒルトン那覇では、ゲストリレーションズマネージャーの葉さんにお話をお伺いしました。
早速なんですが、このホテルの特徴は、どういうところになりますか?
「ダブルツリーbyヒルトン那覇の特徴というのはやっぱり、アクセスの良さかと思います。
空港からモノレールで15分ほどの距離ですし、タクシーでしたら、恐らく10分ほどと立地が良いです。
また、一番大きなのは国際通りだと思うんですけども、国際通りまでも入口までだいたい徒歩で約7から8分と、やっぱり、アクセスにおいて、一番は立地にあると思います。」
このホテル自体は何年くらい前に出来たんでしょう?
「こちらのホテルに関しましては、13年くらい経ってますね。
一番最初は、旭橋プレミアムというホテルだったんですけど、それが、後からダブルツリーに変わり、実はこちらがダブルツリーブランドの日本で一番最初のホテルなんですね。」
「はい、そちらも後からダブルツリー首里城というブランドに変わったんですね。」
そこも、元は違うブランドだったんですね。
「あそこは元は、那覇日航グランドキャッスルという日航ホテルだったんです。」
なるほど。それぞれ、ダブルツリーの中でも特徴とかあるんでしょうか?
「こちらが元々立地を活かした、コンパクトなホテルの中で、やっぱり、立地がすごく良いですし、徒歩で国際通り、モノレールで那覇新都市にすぐに行ける反面、正直、那覇都心にあって、お部屋としてはそこまで広くはないんですね。
それに比べて、首里城は元々日航ホテルで敷地もすごく大きいので、ホテルとしては規模が大きく、お部屋としても私たちと比べると広いですし、施設内にプールもあるし、ジムもあるし、レストランなども3箇所あります。
だから、やはり、規模は大きいんですけど、ただ、デメリットというか正直、国際通りまでも近いんですけども、徒歩でいけるかというと、大きな坂を上って行かなくちゃいけないんで、歩きですと、ちょっとしんどいというのが、車がない方にとっては、不便なところにあるかなと思います。」
そうすると、部屋数もこちらの方が少ないんでしょうか?
「こちらの方が少ないですね。こちらは227室ですね。
向こうは私も詳しいお部屋の数は把握してなんですけど、向こうの方が多いです。」
ここも、10数年となると、そろそろ改装とかの計画とかもあったりしますか?
「今のところ、改装という意味では全くないんですけど、ただ、本当に都度、お部屋の大きくリノベーションとかじゃないんですけども、例えば壁紙を貼り換えたりとか、そういった修繕とかは気を使っていますね。」
このホテルでどこを変えたら、もうちょっと使い勝手が良くなるなぁ、とかあったりしますか?
「そうですね。
お客様の考えも様々なので、一概には言えないんですけども、自分が思うんであれば、正直、部屋数を減らして、もっと広くできればいいなと思いますよ。
狭いというと語弊があるんですけども、だいたい、ダブルのお部屋でも18平米あるので、お一人でも十分ですし、二人以上で泊まっても狭くはないんですけど、もちろん、広くもないので、そういった18平米を例えば二つくっつけて、32平米にできれば、より喜んでいただけるのではないかなぁとは思いますね。
今のままでも良いとは思うんですけどね。
広くないけど、客数が多くて、リーズナブルにできて。
逆にもっと広くて、ヒルトンらしい雰囲気ということであれば、茶谷にヒルトン沖縄北谷リゾートがありますし、それこそ、瀬底にはヒルトン沖縄瀬底リゾートもありますので、そういったところでは、例えばプールですとか、ジムだったり、そういった施設も新しくてお部屋も広い分、より、ラグジュアリー感はあると思いますね。」
やっぱり、ブランドで住み分けしてるんでしょうね。
「そうですね。ダブルツリーはどちらかというと、日本では市内の方が多いのかなぁと思いますね。
やっぱり、ブランドごとに住み分けはされてますね。
ヒルトンはどちらかというと、沖縄ではリゾートって言うところに位置してます。」
最近は、こちらも夏休みになって、賑わってきた感じなんでしょうか?
「そうですね。
本来なら、毎年、5月のゴールデンウィークでほとんど満室になり、その後、少し稼働が落ち着き、また、6月から7月、8月とほとんど満室という状態なんですけども、ただ、去年と今年はやはり、コロナの影響で正直、稼働としてはかなり低いです。」
そうなんですね。
「はい。いつもが80%、90%だとすると、今年は30%くらい。まぁ、日によっては、週末とかは50%くらいと、やっぱりコロナの影響は大きく出てますね。」
そんな感じなんですね。
けっこう、街中は人がいっぱいいるように感じたんですけど。それでも、まだまだ少ない方なんですね。
「もう、全然、少ない方ですね。本来はやっぱり、観光産業って、第一はどの客層が中心かというと、中国なんです。
中国、香港が一番多くて、次に台湾だったり、韓国だったり、やっぱり、近いんで。
ヒルトンというブランドはやっぱり、どこに行っても英語ができるというイメージがあるせいか、今までだいたい6割が中国の方です。
残りの4割の中に台湾だったり、香港だったり、アメリカの方だったり、日本の方だったりという形なんですけど、だいたい、6割近くは中国の方が多いですね。
なので、本来なら賑わってるところなんですけど、ほとんどが国際通りも中国の方が多いはずなんですけども、今は中国からのお客様は正直、いないですね。
なので、ほとんどの方は、本土から来られた観光客の方がメインだと思います。」
それじゃ、今までは海外から来るということは、特に夏休みとか言うわけじゃなく、6月から8月が多いということなんですね。
「そうですね。夏休みとかは正直、あまり関係なく、私たちのホテルの場合は、けっこう1年の平均稼働が80%ですので、通常の閑散期と言われるような、例えば4月とかゴールデンウィークを過ぎた辺りとか、6月とか9月、10月とかも比較的、稼働率は高い方です。」
それじゃ、真冬とかでもけっこう関係なく、多いんですね。
「関係なく、多いですね。」
へぇ、真冬って、あまり沖縄のイメージがなかったんですけど、海外の方はあまり関係ないんですかね。
「海外の方は全然、関係ないですね。
本来は閑散期のところが、中国の場合は旧正月の影響だったり、ダイキンゴルフの女子プロたちが集まるので、あとは野球記者の人とか、それに伴い、一般の日本人のお客様も多く、それにプラスして海外のお客様ですので、通常なら、かなり賑わってるんですね。」
そうなんですね。それじゃ、海外からお客様が来られなくて、日本国内だけだと、やはり、時期に偏りが出たりするんでしょうか?
「そうですね。それは、もう、その通りですね。
どうしても、やっぱり、通常であれば、春休みであるとか、あと、ゴールデンウィークとか、あと、7月の夏休み前とか、やっぱり、週末は多いような感じですね。
金・土で上がり、皆さん、日曜日に帰って行かれるので、ドンと下がるというようなイメージですね、最近は。」
やっぱり、緊急事態宣言とかの影響とかって、ありますか?
「去年の4月、5月というのは、本当に、お客様がほぼいない、そうなると、経済自体がすごく大打撃を受けたんですよ。
今年は、正直、もちろん、例年と比べると大きな影響はあるんですけども、去年と比べたら、去年は本当に、例えば10%、あるいは、日によっては5%のところが、今年は30%あったりするので、比べたら、かなり回復はしている状態ですね。」
やっぱり、緊急事態宣言が出ると、キャンセルとかも出るんでしょうね。
「ありますね。ただ、今年、今回のこの4回目に関しては、正直、それほど影響は感じていないような状態ですね。
やっぱり、慣れてきた方も多く、もう、普通に客層を見ても、もちろん、ビジネスの方もいらっしゃるんですけども、ほとんどがゴルフの方とか、家族旅行とかというのが多いですね。」
緊急事態宣言が延期になったからといて、特に予約のキャンセルはないということなんでしょうね。
「そうですね。まぁ、本当に来ていただけるのは、すごく有難いですし。」
このホテルとして、何か気を付けていることって、あったりしますか?
「私たちヒルトングループとして、気を付けていることとしては、やっぱり、お客様すべてが安心、安全でお泊りいただけるような取り組みとして、例えば、入った際に、アルコールによる消毒、あとは、スタッフを含めて全員のマスク着用、そして、各エレベーターホールに消毒用アルコールの配置であったり、また、お客様が過ごされるお部屋に関してはすべて、清掃が終わった後にアルコールによる消毒、吹上を行った後に、完全に消毒・殺菌しましたという証明というわけじゃないんですけど、『クリーンステイシール』が貼ってあったと思うんですよ。」
そういえば、入り口にあったような。
「青いシールが貼ってあるんですけど、それを『完全に消毒・殺菌しましたよ』というような取り組みを行っていますね。
そういうのを一番、気を付けているところではあります。」
コロナが流行りだしてから1年半ほど経つんですけど、当初と今では何か変化はありましたか?
「そうですね。当初と今では、先ほど申し上げましたように、稼働が変わりました。
次に、皆さんの衛生に関する考え方というのがけっこう大きく変わったと思いますね。
最初は私たちサービスに従事するスタッフがマスクをして、顔を隠すというのがやっぱり、表情がわからないですし、お客様から見てもあまり、見栄えが良くないということで、マスクをするべきかどうかというので最初はあったんですけども。
でも、やっぱり、だんだんとコロナが深刻になってくるにつれて、もう、見栄えじゃなくて訪れるお客様に対して安心感を与えるためにということで、全員がマスクをし始めて、そして、パーテーションを設置して、というような形にしたので、そういった意味では大きな変化は感じますね。」
これからも、状況を見ながら、どんどん変えていくって感じですかね。
「そうですね。状況を見ながら、より、皆さまが過ごしやすいようにというような形を考えてるんですけども、正直、パーテーションとマスクというのもお客様にとっては、たまにデメリットというのもあって、お互いに話をすると全く聞こえないんですよ。」
確かにそうですよね。
「そうなんですよ。上手く伝えきれないんですね。
口の形が見えないんで、何を言っているのかというのが、上手く伝わらなかったりする時があるので、そういった意味ではお互いに上手く伝達できないという風に、ちょっと困る部分もあるんですけども、なので、一刻でも早くワクチンが普及して、コロナが落ち着いて、元のオペレーションで接することができればいいな、と思ってるんですけどね。」
やっぱり、Gotoの影響とかも大きかったですか?
「Gotoの影響は大きかったですね。
Gotoがスタートしてから確かに多いと言っても稼働率は50%くらいですね。基本はそのくらいですね。
それで、週末になると70%になり、80%にまで上がった時もありましたね。
かなり影響としては大きかったです。」
それじゃ、Gotoがなくなって、お客様も減って、また、最近増えてきているって感じですかね?
「そうですね。本当にGotoがやり始めて、県内でも一気にコロナ感染症が増えていき、それで、緊急事態宣言が始まり、Gotoがなくなって、なくなったと同時にキャンセルもすごく多くて、それで、今、現在に至るって感じですね。」
今は、お客様としては沖縄の方が多いんですか?
それとも、本土の方が多いんですか?
「今はやっぱり、本土の方が多いです。」
そうなんですね。沖縄の中での移動って言うのは、あまりないんですかね。
「この中での移動っていうのも、たまにあるんですけど、沖縄の方って、正直、僕も地元なんですけども、県内に泊まりに行くのってけっこう好きなんですよ。
なんですけども、やっぱり、どちらかというと本土の方ですね。9割くらいいますね。
残りの1割りが、例えば北部に住んでいて、飲み会、沖縄に『模合(もあい)』というのが有名なところなんですけど、その仲間でみんな集まり、その帰りがしんどいということで、泊まるっていう方は、結構たまにいますね。」
沖縄の中で旅行というと、島の方に行かれたりするんですかね。
「そこは、もう、本当に人それぞれだと思うんですけども、実際、本島自体がけっこう周りの離島よりも大きいので、県内の方にというイメージはあるんですけども。
そうですね、石垣島も正直、行ったことがあるんですけども、すごく小さく、車で一時間半ほどで回れちゃうんですよ。だから、例えば、本島北部とか、行かないようなところに行く場合が多いと思います。イメージとしては。」
それじゃ、日帰りで行くには少し遠いから、行ったら一泊、という感じなんですかね。
「そうですね。日帰りで行くには遠いというよりも、ちょっと気分転換です。
正直、沖縄は大きいと言っても本当に小さいので、全然、どこに行っても日帰りで十分帰れるんですけど、敢えて、そこは普段とは違うような気分転換で、一泊するというようなことが多いかもしれないですね。」
そうなんですね。例えば、ここのホテルに泊まったら、何かホテルの中で楽しめるところって、あったりするんですか?
「残念ながら、ホテルの中で楽しめるところがなくて、見た通り、実際、レストランも一か所しかなく。
なので、正直、ホテルの中で楽しんでいただくというよりも、この周りの国際通りだったり、新都心だったり、あとはお車で15分か20分くらい行けば、アウトレットモールがあるんですよ。
観光地を楽しんでいただいて、そして、ここを拠点に近場にアクセスしていただいて、ここで休んでいただくというというような、イメージが強いかもしれないですね。」
なるほど。
ここに泊まる方って車の方が多いんですか?
「ここはやっぱり、レンタカーの方が多いです。
中にはやっぱり、モノレールが近いんで、モノレールで来られる方も多いですね。
その方は、自然にモノレールで移動できる範囲しか行かないんですけども。」
モノレールで行く範囲となると、どの辺りになるんですかね?
「そうなると、例えば国際通りだったり、あとは新都心の方になると思います。
あとは一番終点、朱里駅で降りて首里城、今、首里城公園も解放されていますので、首里城公園の中を散策されたり。
首里城も今、再建されてるんで、その復旧作業自体を見学したり、そういった形ですね。」
その復旧作業を見学ですかぁ。
「そうですね。ボランティアが前までいたんですけど、今もいるかは、ちょっとわからないんですけど、ボランティアの方が一生懸命、焼け焦げた赤瓦の漆喰という土を落として、一生懸命やってるんですね。
そういうのを見ることができると思いますね。」
その復旧って、いつくらいの目途とか、決まってたりするんですか?
「そうですね。私の勉強不足で、今のところ復旧の目途は、ちょっと存じ上げていないです。」
それじゃ、まだ、もう少しかかりそうなんでしょうね。
「そうですね。焼けた当時は、連日、ニュースで報道されてたんですけども、その時に報道されてあったのが、当時の使われていた赤瓦の当時の技術を知る者がすごく少なくて、難航しているというのを見たんですけども、その後、正直、最近では、テレビで報道されないんで、私もちょっと調べてなかったです。」
それじゃ、最近はそこまで話題にはなっていないんですかね。
「そうですね、そこまで話題にはなってなくて、ただ、首里城公園自体は開いているので、そこを散策される方は多いですね。」
沖縄としては、シーズン的にはいつが良いとかあるんですかね?
「沖縄はシーズン的には夏が良いと思います。
というのは、結局、沖縄というのは周囲が海じゃないですか。なので、マリンスポーツが好きな方は最高な季節かと思いますね。
例えば、シュノーケリングだったり、あとは、ダイビングだったり、あと、カヤックとか、もう少しリゾートホテルとかでしたら、パラセイリングとかもあったりするので。
なので、好きな方には、最高かとは思いますけどね。」
ここのホテルに泊まったら、そういう海のレジャーというのは楽しめるんですか?
「私たちのホテルは残念ながら、そういった海のレジャーというのは近くなく、なので、実際、ここに泊まっているお客様自身が、前もって申し込みしているというようなことが多いです。
私たちの方が提供している、例えば、そういった観光プランとしては、近くにバスターミナルがあって、そこから一日観光バスだったりをご利用される方が多く。
あとは、お手伝いによっては、提携というところまでは行かないんですけども、私たちの方でダイビングショップににご連絡したり、あるいは、実際、3名、4名のグループで来ると、やっぱり、一日観光バスに参加するトータルの値段だったら、8時間の貸し切りタクシーができるんですね。
なので、そういった貸し切りタクシーの手配をしたりというような、お手伝いをさせてもらっています。」
この近くだと、市内観光が人気なんですかね。
「この近くですと、やっぱり、人気は国際通りで食べて、飲んで、そして、お土産も購入、というのが一番人気だと思います。」
ここのホテルでおすすめのお店とか、マップとかあったりするんですか?
「もちろん、フロントにて、近くのグルメマップというのをご用意しているんです。
ただ、正直、沖縄の場合は居酒屋さんというのがすごく多くて、どこもだいたい安くて美味しいんですね。
なので、特にここというわけではなくて、だいたいどこも美味しいので、まんべんなく、マップでは紹介しておりますね。」
時期とか時間によって、営業していないとかはないんですかね?
「緊急事態宣言が出ている間は休業しているところもあったりします。
8時までと言われてるんですけど、中には遅くまで開いているお店もあって、行ってこられたお客様に話を聞くと、やっぱり、『経営が難しいみたいで、どうしても明けないとやって行けないということで、開けてるみたい』というのは聞きました。」
まぁ、お客様としては、開いているお店があると助かるというのもあるんでしょうけどね。
この近くに、ホテルとしての勧めのスポットとかありますか?
「私たちのホテルのおすすめのスポットとしては、やっぱり、先ほどもお伝えした通り、国際通り、次に首里城周辺、あとは、若い方ですとアウトレットモールとか、そういったショッピングとか行かれる方も多いですね。」
アウトレットモールも今は時間短縮とかしてるんですか?
「8時で閉まると思います。」
そこは車でなくても、公共交通機関で行けます?
「公共交通機関で行けますね。
ただ、アウトレットモールの場合ですと、例えば、2、3人いたら、タクシーの方が簡単で料金も一緒ですね。
バスで行く場合には、バスターミナルから出ていますので、アクセスとしてはすごく便利です。」
アウトレットモールでは、沖縄ならではの商品も置いてる感じなんですか?
「いや、やっぱり、日本各地のブランドショップだったり、そういったオシャレなブランドが例えば、シーズン後で型落ち、シーズン落ちというのが、このアウトレットモールで安く買える、という形でけっこう人気がありますね。」
なるほど。やっぱり、日本人と海外からの方とでは、行く場所とかは違ったりするんですかね?
「行く場所は一緒ですね。
海外の方ですと、アウトレットモールはあまり大きな違いはないんですけども、海外の方は例えば、コジマ電気だったり、ヤマダ電気だったり、電気屋さんがすごい大人気ですね。
すごい時は家族でダイソンを4、5台持って帰りますよ。」
一家族でですか。それじゃ、みんなのお土産って感じなんでしょうね。
「はい。ダイソンもそうですし、パソコンもそうですし、あとは、例えば、空気清浄機とか。」
空気清浄機は結構大きいですよね。
「大きいです。それでも持って帰ってくるんです。」
それは、国に送るんじゃなくて、持って帰るんですかね。
「彼、彼女たちで上手く紐で包んで、そのまま、持って帰ります。」
でも、それほど沢山だと重いし、飛行機だと荷物の重症オーバーにならないんですかね。
「それでも、送る時の送料よりは安いんだと思います。」
もしかして、大型の客船で来られる方とかも多いんですかね?
「飛行機が多いです。ほとんどが飛行機です。なので、オーバーした分は払ってるんだと思います。
炊飯ジャーとかもすごい人気ですよ。」
それじゃ、海外の方は買い物メインなんですかね。
「そうですね。本当に一時すごく流行ってた言葉じゃないですけど、『爆買い』ですね。(笑)」
なるほど、『爆買い』ですか。(笑)
それじゃ、そういう方はホテルの中でも、ショッピングとか楽しまれるんですか?
「私たちのホテルは朝食しかないので、みなさん、買い物に行くと言ったら、電気屋さんだったり、国際通りに行って、ちょっとした食べ物を買ったり、でも、やっぱり、電気屋さんが一番多いかもしれないですね。あと、デューティーフリーですね。」
あ、デューティーフリーもあるんですね。
「はい、新都心の方に。」
ホテルの中で、ドリンクとかは買えないんですかね?
「自動販売機が8階にあります。今はコロナの影響により、朝食しかやってないんですけど、その前はランチ営業もやってましたので。
そういったご利用をされるお客様もいらっしゃいましたね。例えば、ルームサービスだったりとか。」
今はルームサービスは?
「今は朝食しかやってないので、ルームサービスは提供自体ができてないですね。
今までは、朝食の時間が終わりましたら、ランチ。
ランチの時間が終わりましたら、清掃して、5時半までは締めて、5時半からディナー。
その時にダイヤモンド、あるいはゴールドメンバーのラウンジとして営業してましたね。」
しばらく、再開の見込みはないんですかね。
「緊急事態宣言が明けたら、ラウンジだけは再開ということも検討はしている段階ではあります。」
確かにお酒が出せないのに、ラウンジを開けても仕方がないですよね。
営業しているときって、けっこうお客様の利用はあったんですか?
「その日次第ではあるんですけども、私たちのところはロングステイの米軍関係者の方も多いので、その方たちはけっこうルームサービスを利用されることが多いです。
もちろん、食べて帰ってこられるときもあるんですけど、ルームサービスの利用が多いですね。」
そうなんですね。それは、何か理由があったりするんですかね?
「いや、たぶん、言葉が通じないだけだと思います。ホテルの中だと、メニューに英語も書いてあるし、スタッフも英語が通じるので。」
沖縄ってけっこう英語が通じるのかなぁと思ったんですけど、街中ではそれほどでもないんですかね。
「いや、もう全然ですよ。
もちろん、出来る方も多いです。やっぱり、基地が多いので、基地の中で働いている人たちとか、出来る方も多いんですけど、それじゃ、みんなが簡単な英語ができるのかというと、そうじゃない。」
この辺りもいろいろホテルはあると思うんですけど、このホテルのいい点というか、他のホテルとの違いはどんなところにありますか?
「私が思うに一番大きのは、先ほどから申し上げている利便性プラス、お部屋がどうしても少し小さいのは否めないんですけども、個人的感覚ですけども、ソフト、スタッフではないかと思います。
小さいからこそお客様の会話、あるいはお手伝いできることも多くて、そういった意味で、私たちは他のホテルよりも優れているのではないかと、正直、思っています。」
それは、サービス面で何か提供できるという?
「そうですね。サービス面では、正直、例えば、お客様との会話、あるいは案内の時間だったり、そういったとこが大きいのではないかと思いますね。」
たとえば、こういう事がしたいという相談にも乗ってもらえるとか?
「はい、もちろんです。
もちろん、日によって、やっぱり、かけられる時間というのは若干、違いがあるものの、出かけていくとき、帰ってくるとき、けっこうお客様の顔って見るんですね。
それで、やっぱり、二日、三日泊まっているうちに、もう、名前も覚えているというような関係にはなるので、そういう意味では、お客様も聞きやすい。
私たちも帰ってきたときは、『暑かったんじゃないですか』といったような声を掛けやすいというような、スタッフの温かみが、一番大きな強みじゃないかなぁと思います。」
なるほど。それじゃ、このホテルとして、どんなお客様にどんな使い方をして欲しいというのはありますか?
「そうですね。やっぱり、ヒルトンとしては、一番は『すべての方に安らぎと憩いの場を提供していきたい』というのが一番なんですけども、ただ、お部屋自体はそこまでに広くないので、そういうのができないのも多々あったりはするんですけども。
実際に使っていただく形としては、ここを拠点にした、観光地だったり、あとは利便性を第一に次に、やっぱりソフト面、本当にそこはみんな一生懸命に、お客様と会話を楽しみ、また、出来ることを一生懸命手伝い、といったソフト面を楽しんでいただければと思います。」
普通にチェックイン、チェックアウトの手続きというのは、どこのホテルでもあると思うんですけど、それ以外のプラスアルファのソフト面というと、どんなことが期待できますかね?
「お客様との会話の中で、ちょっとしたチェックインの間があるんですけども、その会話の中で知り得た情報だったり、例えば、誕生日だったり、お肉が好きだったり、というのがわかると、それを元に、たとえば、『ここ、美味しいですよ』とか、やっぱり、この近くに住んでいるスタッフも多くて、そういった地元の方しか行かないような、観光のお店じゃないというお店を紹介することで、実際に行ってみて、喜ばれることが多いんですよ。
やっぱり、どこに行っても観光客が多いところだと、あんまり旅行に行った感じというか、けっこう『地元の雰囲気を感じることができるのが楽しい』という方が多いので、そういったお店に、実際紹介して、そこで楽しんでいただいて、『とってもおいしかった』、『楽しかった』と言われるのが、すごく嬉しいですね。」
なるほど。普通のガイドブックとか見ると、観光客が行くお店しか載ってなかったりしますよね。
たとえば、この辺で地元の人が良く行くお勧めのお店ってどこになりますか?
「この近くですと、本当にこの道をまっすぐ行くと左手に「三笠食堂』というのがあるんです。
あそこは昔からの老舗で、そこに行くのであれば、一度、ちゃんぽんを是非、食べてみてください。」
ちゃんぽんですか。
「ちゃんぽん。ビックリしますよ。(笑)」
ほぉ、何が違うんですか、普通のちゃんぽんと。
「ネタ、明かしますか?」
はい、ぜひ。
「ちゃんぽんというと普通、麵ですよね。
沖縄のちゃんぽんって、ちゃんぽんという意味が『ごちゃまぜ』なんですよ。
野菜か肉を炒めて、卵でとじてるんですよ。それをご飯の上に乗っけてるんです。」
ご飯の上ですか。
「はい。それを『ちゃんぽん』というんですね。」
へぇ、野菜とか肉を炒めた卵とじをご飯の上に、というと丼ですか?
「お皿です。もちろん、店によっても違うんですけども。」
へぇ、それじゃ、イメージしたものと全然違いますね。で、お味の方は?
「美味しいです。なので、気に入っていただける方が多いですね。その衝撃と共に。(笑)」
沖縄でちゃんぽんというと、どこに行ってもそのスタイルなんですかね?
「そうです。『長崎ちゃんぽん』と長崎が付いたら変わってくるんですけども、『ちゃんぽん』というと、それなんです。
あと、食堂に行くと、Aランチ、Bランチ、Cランチとありますけども、これが、また、美味しくて。ランチとついてるんですけども、いつ行っても食べられるんですね。(笑)」
あ、お昼だけじゃないんですか。
「そうなんです。揚げ物が多いんですけども。
Aランチになると、揚げ物がハンバーグかエビとかちょっと良くなっていくんですよ。
これがまた、ボリュームがすごいんですよ。」
へぇ、食べ応えがありそうですね。営業時間は朝から晩までやってるんですか?
「お店にもよるんですけども、三笠食堂は前まで24時間だったんですよ。」
24時間営業!すごいですね。
「ただ、今はちょっと定かではないです。
ただ、本当に地元の方しか行かないような、地元のお店なので、お勧めされるお客さんは、すべての方ではないですけどね。
どうしても、居酒屋に行ってみたいという方には、そちらをお勧めしますし、そこは本当に食堂といった感じですよ。」
へぇ、でも、やっぱり地元の方が行かれる食堂が良いですよね。
「その方がアジがあると思います。
ただ、食堂ですので、お酒とかじゃなくて、食べて、そのまま終わりという感じで。」
なるほど、ご飯を食べに行くということですね。
「そうなんです。はい。
なので、本当にお酒も飲んでとなると、ちょっと合わないので、お勧めはしないんですけども。」
でも、地元の方にそこまで長く愛されているというと、美味しくないと長く続かないですよね。
「そうですね。美味しいですね。
沖縄風の食堂でしたら、どこでも『ちゃんぽん』はありますので。ちゃんぽん、Aランチ、Bランチ、Cランチはだいたい、どこも定番です。」
へぇ、それで、ABCの内容はお店によって違うんですよね?
「若干変わるんですけども、だいたい揚げ物中心ですね。」
そのABCというのは、内容が違うんですかね。価格帯が異なるんでしょうか?
「そうですね、内容が違って、Aが一番高くて豪華な感じですね。」
そうなんですね。それで、BCとだんだん軽くなっていくと。
「そうです。」
で、みなさん、だいたい何を頼まれるんですか?
「Cランチとか、いろいろですね。」
日によって、気分でということですね。
沖縄はそういうスタイルが多いんですね。
「そうですね。」
今回はちょっと時間がないんですけど、今度、来た時にはぜひ、試してみたいですね。
「機会があれば、一回、体験してみてください。(笑)」
それじゃ、お酒を飲んでゆっくりしたいというと、どういうお店がお勧めですか?
「ゆっくりしたいとなると、この周り自体がほとんど居酒屋さんなので、正直、正面から出ても、裏手から出ても、居酒屋だらけなんですね。
なので、本当に食べるところには困らない。」
どこのお店に入ってもそんなに差はないと。
「美味しいです。」
そうなんですね。沖縄の料理で、これは絶対、食べた方が良いというのはありますか?
「『てびち』かなと思います。」
それは、どんなものですか?
「豚足煮です。豚足煮は本当に、食べられる人と食べられない人と別れると思うんです。
まぁ、沖縄料理ってけっこう独特なものが多いんですが、僕はてびちが一番お勧めです。美味しいです。」
てびちですか。それは、やっぱり、店によって味付けは違うんでしょうか?
「違いますね。逆に定番は『ラフテー』ってあるじゃないですか。
ラフテーは定番すぎて、誰が食べても美味しいんですよ。肉の煮つけなんで。
ただ、てびちもすごく美味しいですね。ぜひ、食べてみてください。(笑)」
いいですねぇ。明日の朝ごはんに出てたりしますかね?
「てびちはちょっと、さすがにないですね。てびち、見たことありますか?」
いや、ないですね。
「本当にもう、足なんですよ。なので、その形自体がまんまるという感じなんで、結構、朝食として食べるにはちょっと重いかもしれないですね。」
なるほど、それじゃ、朝というより、昼とか晩という感じなんですね。
「昼とか、晩とかにいいと思います。」
なるほど、それじゃ、今度、機会があったら、それも是非。(笑)
「試してみてください。(笑)」
他に何か、ホテルのアピールポイントとかありますか?
「アピールポイントとしては、本当に私たち、ハード面こそは、そんなに施設も新しくなく、お部屋自体もそんなに広くはないんですけども、本当に先ほども申し上げたように、スタッフ、ソフト面で本当にどこのホテルにも負けない、良いスタッフをそろえていると思います。
なので、本当に立地も好立地として、拠点とした観光を楽しみつつ、そして、また、時折、スタッフとの交流も楽しんでいただければ、一番、お互いにとっても、WinWinじゃないかなと正直、思ってますね。」
お忙しいところ、ありがとうございました。
2021年7月