名古屋マリオットアソシアホテルの宿泊記⑤ インタビュー編
名古屋マリオットアソシアホテルの宿泊記⑤ インタビュー編
こんにちは。
プラチナレジデンツです。
前回は名古屋マリオットアソシアホテルのお部屋、ラウンジ、朝食、その他の設備についてレポートしましたね。
今回は名古屋マリオットアソシアホテルのスタッフの方に、インタビューした内容をご紹介しようと思います。
名古屋マリオットアソシアホテルでは、コンシェルジュの満留さんにお話をお伺いしました。
このホテルの特徴は、どんなところになりますか?
「今はコロナの時期ということで、安全対策としましては、フロントやロビーも消毒をし、エレベータも人を少なくすることでお声掛けをしております。
ラウンジもお使いいただく一人一人の方に気を付けていただいているんですけども、やはり、少しづつ考え方の違う方もいらっしゃるので、席を離れるときにはマスクの着用をお願いしたりとかしています。
店舗としては、パーゴラというフロントの隣が、今は朝食だけなんですけども、以前はブッフェスタイルをしていたんです。
小さなお皿にお料理をお盛りして、一つづつ、そのお皿ごとお取りいただけるようにということで、トングを使わなくてもすぐにお料理をお取りいただいて、お席に運んでいただけるようにというところで、コロナが始まったころからランチ、ディナーでも取り入れておりまして、ココパレットと言いまして、個々にお料理をお盛りしてということで、私共の社員の中から意見を出しまして、そういった形にしております。
それは、やはり、皆様驚かれる方が多いと言いますか、ブッフェスタイルは今はすごく難しいので、取りやめられたり、別の方法で考えているお店が多いと思うんですけども、そういった形で安心してお召し上がりいただけるということになっております。
あと、こちらの建物なんですけども、名古屋駅すぐということで、立地は利便性も良くなっております。
こちらの客室に入っていただいて、セキュリティの扉がご覧になれると思うですけども、あちらが部屋の鍵がないと入っていただけないということで、完全に安全対策をすべてのフロアで改修工事と共にどんどん進めているところでございます。」
エレベータの中でカードキーがないと移動ができないということではなく、各フロアの入り口でセキュリティがかかるということですか。
「はい、そうです。まだ、すべての階ではないんですけども、ほとんど、順番にお付けしております。ですので、お泊りでない方は入っていただけないということです。
上の方はレストラン街もありますので、すべてのエレベーターにというのは難しいんですけども。
あと、お部屋のタブレットですべての操作がしていただけるというのが、特徴です。
それと、このマスクの着用も全国の中でも先駆けて私共で決断いたしまして、悩むところはありましたが、お客様の安全第一ということで始めております。
あとは、イベントなどですとか、今この時期に一人でご利用になる方のために、お一人様歓迎ということでリラックスしていただけるプランとか、アメニティを特別にお付けしたり、ドリンクを飲んでいただけるチケットをお付けして、一人でもごゆっくりしていただける付加価値を付けまして、こういったプランも人気でございます。
受験シーズンですので、受験生プランというのも打ち出しておりまして、お一人お一人の試験会場までサポートさせていただいて、ご両親などがいらっしゃる場合もあるんですが、お一人で宿泊の場合もあって、遠方の方など不安な方などもいらっしゃるので、私共で行き方とかも相談に乗って、安心して試験を受けていただけるというプランも考えております。
ルームサービスも試験に受かるという、ゲンを担いでいるようなものもご用意しております。
また、毎年、ロビーに吊るし雛を展示しておりまして、大治町というところから協力いただいて持ってきております。」
吊るし雛にはアマビエもあるんですね。
「そうなんです。今年はコロナの厄除けということで。一つづつ手作りですので、色も違っております。」
ちなみに、こちらのホテルは何年くらいになるんですか。
「2000年オープンでございます。」
20年経つんですね。けっこう、新しい感じがしたんですけど、改修とかもされてるんでしょうか。
「そうなんです。こちらのラウンジも実は2年ほど前に新しくいたしまして、以前はレストランだったり、マリオット関係のスペースだったりしたんです。
こちらの宝石箱のようなところがジュエリーボックスと言いまして、ジュエリーケースにお食事をということで、夜のカクテルタイムなどはあちらにお料理をご用意しています。今は朝食はクローズしてるんですけども、朝食時はブッフェスタイルでご用意させていただいております。」
ここは天井も高くて開放感がありますね。
「そうですね。雰囲気もこちらの窓側と奥のお席でだいぶ違いますので、その時の気分によって、長期滞在の方はお好きなお席でゆっくりとしていただいています。」
他のところも少しづつ、改修されてるんですかね。
「客室もワンフロワーづつ進めています。」
例えば、どんなところが以前とは変わってるところなんでしょう。
「もう、部屋もほとんどガラッと変わっておりまして、以前は色目も暖色が使われていて、家具も木目調のものでした。今はグレートアイボリーでスタイリッシュな角があるようなお部屋に変更しております。」
今の流れがこういうスタイルということなんですかね?
「時代に合わせてというのと、やはり、家具はかなり老朽化していきますので、そちらを新しいものにということで、USBの口をつけたりですとか対応しています。」
ワンフロワーづつということですと、すべての階が終わるのはいつ頃の予定なんでしょう。
「そうですね。まだ、スイートルームなどの計画も先ですので、5年、10年くらいの先ですね。」
レストランや他の設備も改修の対象ですか。
「そうですね。レストランは中国料理の「梨杏」が去年改装いたしまして、全く新しい内装に変わりました。」
ジムなども改装されるんですかね。
「まだ、今のところ予定はないですけども、順番に。
あと、こちらのラウンジに関しましては、マリオットボンヴォイのプラチナ、チタンの方は36階に12月からラウンジをお作りしました。たぶん、全国でも他にはないかと思います。」
分けた理由というのはメンバーが増えて、利用者が多くなったということでしょうか。
「そうですね。ちょうどGotoキャンペーンの時期と重なって、こちらが1時間づつの時間制などを取ることになったので。」
こんなに広くてもそんなに混むんですね。
やはり、間引きしないといけないので、あまり入れないというのもあるんですかね。
「これで、間引きした状態ではあるんですけども、ご予約制にいたしまして、一時間づつでも、どのお時間も満席ということで。」
そんなに混むとは、すごい人気なんですね。
「時期にもよるんですけど。」
それで、36階に分けて分散されたということなんですね。
「そうですね。ただ、12月からでして、また、Gotoもなくなって、そこまでは混雑してないという感じですね。」
36階もここと同じくらいの広さなんですかね。
「いいえ、また、こちらとは全く雰囲気が変わりまして、かなり長細い空間でございまして、窓側にずっとお席があるような、中は1席づつ内側にあって、ブッフェ台にお料理が常時、ご用意しているという状態です。」
内容的には、ここと違いはない感じですか。
「そうですね。少し違いはお付けしております。」
36階ではチェックイン、チェックアウトは対応せずに、あくまで、ラウンジとして使うということですかね。
「はい。チェックイン、チェックアウトはフロントでお願いしておりまして、こちらはコンシェルジュにお泊りの方の対応となります。」
20年前と今では宿泊客に変化はありますか?
「そうですね。やはり、会員の方がかなりたくさん増えました。
最近は、今まであまり泊まる機会がなかった近くの方が、記念日などでお泊りいただくことが多いので、一度利用していただいて、良いきっかけになって、また別の記念日に来ていただけることになったのかなと思います。」
今まではホテルに泊まるというと旅行などで出かけて、ということが多かったと思うんですけど、最近はあまり遠出も出来ないので、近場でという方も増えてるんでしょうね。
「そうですね。一度泊まって良かったら、ご友人などにお伝えしていただくと、私たちも嬉しいですね。」
今まではどういうお客様が多かったんですか?
「今までもビジネスの方と、週末は家族連れ、レジャーの方という構図は特には変わってないですけども。
それが、Gotoですと、平日もお休みを取っていらっしゃったりとか。」
ホテルによっては、週末だけ人が多くて、平日は全然というところもあるようですけど、ここはそういうこともないんですかね。
「最初のころはそうだったんですけど、11月から平日も週末かと思うほどの賑わいになりまして、落ち着いている平日の方が良いということで、会社もお休みを取られて、いらっしゃったりする方がどんどん増えてきています。」
なるほど。やはり、今は個人の方が中心なんですかね。
「そうですね。以前は海外からの団体とかも利用があったんですけど、今はなくなって、会社の出張もなくなってきた関係で。」
Gotoとか緊急事態宣言の影響って、やはり大きいですよね。
「そうですね。休みの日の前後はまだ比較的多いですけど、特に平日は影響を受けやすいですね。」
このホテルとして、来てほしいお客様として、どういった方をターゲットにしているとかあるんですか?
「そうですね。どういう方でも対応できるように、いろんなプランを作っておりますし、利便性が良いので、はやりビジネスの方で新幹線で来ていただいて、会議などをされて、またお戻りになったりとか。
雨などの天候にも影響されませんので。」
確かに駅に直結してますものね。
「はい。空港からいらっしゃっても、名鉄1本で来ることができますので。
あとは家族連れの方ももちろん。」
家族連れの方にとっては、ここはどんなメリットがあるんでしょう?
「家族の方がご利用できるようにお子様のアメニティも充実していますし、ここから観光していただく利便性も良いですし。
新幹線がお好きなお子様も多いので、西側のお部屋を希望されたり、新幹線プランといって、新幹線のグッズをお部屋にお入れしたりというのも、とても好評です。
このラウンジのテラス席もお子様達は際まで行って、ずっと見てたりして、大人の方はゆっくりお茶をしていただけますので、どちらも楽しんでいただけます。」
このホテルの設備として、何か特徴のあるものはあったりするんですか?
「設備としてはお部屋にお入れしているものとか、セキュリティの扉と、後は大きな宴会場も結婚式場もご用意しておりますので、スカイバンケットと言いまして、結婚式も51階で挙げていただけるので、今から準備をして、コロナが明けたら戻ってきていただけるように、いろいろ準備をしているところです。」
エレベーターの22階にビジネスセンターという表示がありましたが、それは何でしょう?
「それはパソコンのブースがありまして、そこで印刷していただいたりできます。
以前は36階にご用意していたんですが、22階に移設しまして、ご自身のパソコンをつないでいただけるブースもございますので、そこで作業をしていただいたり、プリントアウトしていただいたりする機能がございます。」
それは宿泊客は誰でも使えるんですか?
「はい、そうです。
22階には会議室もご用意しておりまして、そちらで会議もしていただけるようになっております。
ベッドがないお部屋でして、テーブルは長方形と円卓がありまして、8名から10名様で会議もしていただけます。
コンシェルジュフロアの方は1滞在につき2時間まで無料という特典もありますので、今もリモートの方ですとか、個室になっておりますので、ご利用いただいています。」
それは、その時間であれば外部の人を呼んでも良いということですか?
「はい、そうです。」
このホテルはリモートワークなどでの利用も多いんですかね?
「そうですね。最近はこのラウンジで作業をされてる方もたくさんいらっしゃるんですけども。」
このホテルで『ここを見てほしい』というようなアピールポイントはあったりしますか?
「やはり、ラウンジが皆様、気に入っていただける方が多くて、アフタヌーンティーのケーキもケーキショップの方に注文しまして、そちらのフレッシュなケーキをお出ししているので、とても人気があります。
あちらでお出ししているアフタヌーンティの一部のものと、アソシエイトの専属のスタッフが作っているオードブルと一緒にしておりますので、今はプレート式になっているんですけども、お代わりもしていただけるようになっております。
あと、お酒が朝食の時からあるんですね。
今は緊急事態宣言で提供時間を短縮しておりますが、通常は朝7時から出しております。
日本でもちょっと珍しいということで、お客様にはすごく好評です。
朝食を召し上がりながら、ビールというのも可能です。
朝食はレストランのパーゴラとラウンジを迷われるんですけども、レストランはお酒がないから、パーゴラで召し上がりになって、ラウンジでお酒をお飲みになるか、それが、最大の魅力かなと思っております。」
そうですよね。お酒好きな人には魅力的ですよね。(笑)
「本当に。やっぱり、目の輝きが変わります。(笑)
種類もたくさんありますので。」
そういえば、蒸留酒って言うんですかね。あれも、ちょっと変わってるなぁと思いました。
「そうなんです。イタリアのつぼ型のですよね。
よく水と間違われるんですけど、38度ほどのお酒なんです。」
あの容器はなかなか見かけないですよね。
あの種類もこちらで選んでるんですか。
「ええ、そうですね。こちらで選んでおります。
いろいろテイスティングをしまして、紅茶なども今、ちょうどフレーバーティーを導入してみようということで。」
今も紅茶はいくつか置いてませんでしたっけ?
増やすというか、入れ替えするということでしょうか?
「ええ、そうです。今、女性の方に人気のあったりする、デトックス効果があるものとかそういったものなどが、お選びになれたら良いかなと思いまして、みんなで試飲をしています。
スペースの関係もあるので、一部入れ替えて増やそうかと思っています。」
そういった入れ替えなどがあると、次に来た時の楽しみにもつながりますね。他にも何か特徴はありますか?
「他はだいたいその辺りになります。」
これから、ジムも使ってみようかと思うんですけど。
「是非是非、私もインストラクターをしてまして、プールは20メートルなんですけど、本当にもう、一度ご覧になったら「素晴らしい」と仰っていただけるので。」
へぇ、どの辺りが素晴らしいという感想なんでしょう?
「施してある内装と言いますか、ジャグジーもあって、15階から外もご覧になれますし。」
なるほど。これは改装する前からこんな感じなんですね。
「これは最初からです。」
南国調な感じなんですかね。
「そうですね。本当に宮殿のような感じと言いますか。石造りの柱ドンドンドンとありまして。」
こうやってみると、ちょっと日本のホテルとは思えないですよね。
「ぜひ、ご利用になってみてください。」
ところで、ちょっと個人的なことになるかもしれないですけど、このホテルで働こうと思ったキッカケって何かあったりするんですかね?
「キッカケはそうですね。
元々、学生の時に長野オリンピックでボランティアをして、そこで海外の方と触れ合うことがすごく多かったんですけども、その印象というのが、海外から来て、初めて会う日本人が私で、「とても親切にしてくれてありがとう。日本は良いところだね。」と仰ってくださった方が多くて、『国の印象は会う人で決まるんだな』という印象が私の中で残りまして、そういう場所で働きたいというのがあって、海外の方がいらっしゃる空港とかホテルで働きたいということで、数ある中からこちらを選びました。」
日本を代表して、ということですね。(笑)
「そういうことではないですけど。(笑)
なので、日本人の方でも名古屋の印象ですとか、人で作られるんだなというのは、すごくその時に発見しまして、やっぱり、場所というのももちろんありますけども。
それで、ここまでやっております。」
そうなんですね。このホテルで働いて、何か印象的なことはありますか?
「そうですね。今はやっぱりこういう時期なのですが、海外からいらっしゃる方が、何かの免許を取りたいとか、北海道旅行をしたいとか、そういった相談が多くて、北海道の宿を一つづつ取って、『こういうところはどう?』と提案してみたりとか、役所と連絡を取りながら、免許のことも何が必要でということを手助けして。
自分一人ではなかなか経験しないようなことを、たくさん出来るような場所かなと思います。
一人一人の人生の間をちょっと垣間見ると言いますか、そういったのがやってて良かったなと思います。」
一番、困ったこととかってあったりしますか?
それは、ちょっと…というような。
「『それは、ちょっと』というようなことがありましても、『他に何かできることは』というのを考えて、結果、満足いただけたりしています。」
今まで、何かビックリするようなリクエストってあったりしますか?
「うーん、私が直接じゃないですけど、何十年前に来た時のこの人に会いたいということもあって、その場所を一緒にどういう場所でということで。
ちょっとお会いになれたかはわからないんですけど、本当に仕事を超えてと言いますか、そういった経験もありまして、ご家族以上と言いますか、そういったことも時々ありますので。」
そういうこともあるんですね。何年前に食べた料理をもう一度、とか言われても難しいこともありますよね。
逆に最近、何か一番嬉しかったことってあったりしますか?
「そうですねぇ…この時期に来ていただけるだけで、私たちは『特別と思わないといけないな』という感覚では仕事をしております。
やっぱり、不安ですとか、周りの方のいろんな意見もあって足を運んでくださるので。」
コンシェルジュの方も何名かいらっしゃると思いますが、情報共有とかはどのようにされてるんでしょう?
「そうですね。お客様からの意見を集めて、常に全員で共有はしてるんですけども、もっと良い何か出来ることはないかということで、チームを組んでいろいろ記念日の時にもう少し何か出来ることはないかとか、名古屋の観光の知識を深めるために何か検定を受けるとか、そういうことをみんなに推進するチームをそれぞれ作って活動はしております。」
今は検定もいろいろありますよね。
それは何かパンフレットのような形で、提供する資料にも反映されるんでしょうか?
「私たちの中で資料としてすぐに、誰が聞かれても同じように答えられるようにしている最中でございます。」
このホテルで今後、一番力を入れていきたいところはどんなところでしょう?
「そうですね。やっぱり、人によっていろんな使い方が違うと思いますので、その人たちに合ったプランですとか。
先ほどの受験生プランも何百という数で予約が入ったということで、そういうものを打ち出していって、お客様に気付いていただいてというのがあります。
あとは、『良かったよ』というのが人づてで広まっていって、来ていただけるのが良いかなと思っています。」
最後に何かお伝えしたいことはありますか?
「本当に今はこの時期なので、不安も多いかと思いますけども、安全対策もしておりますので、ぜひ一度、足を運んでいただければなと思います。」
お忙しいところ、ありがとうございました。
2021年2月