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ウェスティン都ホテル京都の宿泊記⑦ インタビュー編

ウェスティン都ホテル京都の宿泊記⑦ インタビュー編

 

こんにちは。

 

プラチナレジデンツです。

 

前回はウェスティン都ホテル京都お部屋朝食その他の設備、館内見学ツアー、客室ショールームついてレポートしましたね。

 

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今回はウェスティン都ホテル京都のスタッフの方に、インタビューした内容をご紹介しようと思います。

 

ウェスティン都ホテル京都では、チーフコンシェルジュの加藤さんにお話をお伺いしました。

 

よろしくお願いいたします。

 

「早速ですが、今の時期にご案内させていただくとすると、建仁寺というお寺が、今はお庭に人がすごく少ないので、枯山水のお寺なんですけども、かなり、ゆっくりしていただけるのでお勧めです。

 

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建仁寺 -公式HPより-
https://www.kenninji.jp/


また、6月から元細川首相がお収めになられた水墨画が公開されていまして、お寺の雰囲気に合っておりまして、お勧めでございます。

 

実際、私も観に行ってきたんですけども、本当に昔からあったような感じですごく馴染んでいまして、今は禅寺とかですと、すごく派手な現代的な襖絵がよく奉納されたりするんですけども、やはり、禅寺はこういう水墨画が一番合うという雑誌の記事を見まして、本当に現代的なアーティスとの方が奉納されているものも、また、一つの趣があるんですけども、『この水墨画は本当にしっくりくるなぁ』というのを実感できた場所と展示でした。

 

今年いっぱいくらいは観られると思います。本堂のすぐ中に3部屋か4部屋分くらいの襖絵が奉納されているので、時間が経ってもまた、歴史が感じられる作品になるのではないかなと思います。


あとは法堂双竜図といいまして、よく京都は天井に竜の絵があるところが多いんですけども、こちらは、双竜図、竜が2匹いるところがありまして、こちらもかなり見ごたえがあります。

 

 

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双竜図 -公式HPより-
https://www.kenninji.jp/

 


あとは、ホテルの近くですと、平安神宮神苑というところがございまして、ホテルから20分くらいで歩いて行けます。

 

皆さんお参りだけ行って返ってこられる方が多いんですけども、実はお参りしていただく神殿の裏側にかなり広い神苑がございまして、こちらは四季折々のお花が咲いていて、4月には枝垂桜がすごく奇麗に咲いて、夜にはコンサートもあったりするんです。

 

こちらが7代目小川治兵衛さんというウェスティン都ホテル京都葵殿庭園を作っていただいた作庭家の方なんですけど、この東山のエリアはかなりこの方がお庭を造ってらっしゃるところが多いので、そのうちの一つでございます。


こちらは池泉回遊式で、池があって、そちらをずっと回って見ていただくタイプで、今は水連が見頃でございます。水連は午前中にお花が奇麗に咲くので、行かれるのでしたら、早めに行かれた方が奇麗かと思います。

 

 

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平安神宮神苑 -公式HPより-
http://www.heianjingu.or.jp/shrine/garden.html

 


あとは、今、祇園祭で今年はコロナでかなり縮小されてしまうので、お祭りというよりは神様の神事が厳かに行われておりまして、観光客の方がよく見ていただく鉾の巡行ですとか、お神輿とかは、やはり今年は中止になってしまうんですけども、今年は鉾建ても技術の継承が必要ということで、いくつかの鉾が建てられるので、ご興味があれば、見に行っていただいても良いかと思います。


あとは、祇園祭はもともと疫病退散で、今まさに時代に沿ったお祭りなので、本当は行われるべきなんですけども…。

 

というお餅の入っていないタイプのものがそれぞれ販売されてるんですけども、それを私たち京都の人とかは買って、玄関に一年間飾って、それを翌年、また、持って行ってお戻しして、新しいものを買うというような習慣があります。」

 

その粽は食べるものではないんですね。

 

「そうなんです。中にお餅は入ってなくて、お飾りするだけのものなんです。なので、毎年、交換して、違うところのものを買ったりとかもするんですけど、それぞれお好みで。今年はインターネットなどでも販売されているようです。


あとはちょっと暑いので、あまり外ばかりの観光になってもしんどいかなと思いまして、月曜日は美術館はほとんどお休みなんですが、相国寺という京都御所の近くにあるんですが、承天閣美術館というところが、特別展をされているときだけ、ほぼ無休でされてまして、かなり小さい美術館なんですが、伊藤若冲という京都の絵師の方の作品もすごくたくさん貯蔵されているので、涼みがてらというのでお勧めです。

 

夏は本当に京都は暑いので、観光のおすすめでもできるだけ、ちょっと休めるところを挟みながらご案内するようにはしてるんです。


承天閣美術館に行かれるようでしたら、すぐ近くに京都御所迎賓館がございますので、こちらが今、ガイドツアーをやっと開始しまして、コロナの緊急事態宣言とかが出ているときは中止になってたんですけども。

 

 

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京都迎賓館 -公式HPより-
https://www.geihinkan.go.jp/kyoto/entrance/

 

 

自由参観というオプションもあるんですけども、今はガイドツアーだけで、ガイドさんが一緒に時間を決めて70分くらいのツアーをされるというのがあります。

 

事前のインターネットでのご予約か、当日の整理券で空きがあれば好きな時間帯を選んでいただくというシステムで、朝9時50分から40分置きに15時50分までされているので、こちらは、本当に京都の伝統工芸のすべての最高峰終結した場所みたいな感じなので、ちょっと遠くからしか見られない場所もあるんですが、やっと数年前に中も見学できるようになったので。

 

それまでは、年に二回くらい抽選で、すごく限られた人しか入れなかったんですが、今はわりとどなたでもお入りいただけるようになっているのでお勧めです。」

 

確かに夏は暑いですし、そういうのも良いですね。

 

「こちらにご相談いただいたときは、まずはお客様のご滞在の日数ですとか、家族構成ですとか、あとはどういった場所に行かれたことがあるですとか、行かれたい場所がすでにいくつかはあって、いくつかを推薦して欲しいですとか、もろもろリクエストをお聞きして、こちらからいろいろご提案するようにはしているんですけれども。

 

なので、なかなかマニュアルというか、雛形というのは敢えて作ってないんですね。


海外の方は、わりとあまりこだわりがなく、有名なところに行きたいという方がいらっしゃるので、金閣寺とか銀閣とか伏見稲荷とか清水寺と言うところを織り交ぜた工程表をお作りしてお渡しすると、何も聞かず『行ってきます』という感じでそれを持って行かれるような、『京都は一生に一回かもしれないので、有名なところだけで良いです』という方が多いですけど、やはり、日本の方は近くからお越しの方もいらっしゃいますし、『京都は何度も来てます』という方もいらっしゃるので、そういった方の要望をお伺いしながら。

 

逆に今は、マイナーなところよりも、コロナ禍で海外のお客様もかなり少ないので、私共としては、逆に有名な世界遺産とかをすごくゆっくり静かに見れるので、それを去年くらいからお勧めしてるんですね。

 

私もコンシェルジュになって、13年、14年くらいなんですけども、もう、ここのところ、すごく人が多かったので、禅寺の例えば龍安寺とかはゆっくり見るどころか、ザワザワして、人がもう座れない程いらっしゃるという感じだったのが、この前の春、桜の時期に行っても人が何人かしか座ってらっしゃらない。」

 

 

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龍安寺 -公式HPより-
http://www.ryoanji.jp/smph/index.html

 

 

緊急事態宣言中だったからですか?

 

「緊急事態宣言中ではなかったですね。

京都も桜が有名なところはけっこう人も多かったですが、実は龍安寺が奥の方にあるんですけども、ただ、皆さん、あまり桜の名所としてはご存じないので、そこはすごく満開で奇麗なんですけど、全然、人はいらっしゃらなくて。


行く予定じゃなかったんですけど、ちょっと別のお寺に行ってるときに『衣掛けの道』って言う道を散歩していたら、あまりにも人がいないので入ってみたら、あーって感じで、禅寺が本来あるべき姿というか、静かな雰囲気で心を落ち着けながら、お庭を見ながらいろいろ考えたりとか、環境はすごく整っている感じで、それは本当に観光客の方が戻ってらっしゃる前に、ぜひ、今の間に行っていただきたい場所であります。」

 

この人が少ないのも、早ければ、今年いっぱいくらいかもしれませんね。

 

「なので、私も今行かないとと思って、いろんなところに行ってます。

 

こんな姿はもう今しかないと、観光客の方に来ていただかないと、私たちも困るんですけど、ただ、京都に住んでいる市民として、お客様に今、何かないですかと言われたときに、普通ですと、『お花が奇麗ですよ』とかあるんですけども、今だから、今年だからという案内では、敢えて『伏見稲荷に行ってください』とか。

 

千本鳥居とかって赤い鳥居がずっと続いているところが、前までだと朝に行っても行列で、人がなしにその鳥居の写真を撮るなんてことはまず、不可能だったんですね。

 

 

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千本鳥居 -公式HPより-
http://inari.jp

 

ですが、今は昼過ぎに行っても本当に人が少なくて、タイミングがまったく人がいらっしゃらない、日の光があって、奇麗な姿が撮れたりとかするので。

 

今だからこそ、お寺さんとかもそうですし、新しく改修工事が終わりまして、舞台も新しい感じになってるんですけど、修学旅行の方も今はあまりいらっしゃらないですし、そういったところをお勧めしていますね。


あとは、嵐山とかも海外の方には竹林が人気だったんですけど、いまはすごく人がいない姿で写真が取れます。

 

今はちょうど新しい竹が生えてきている時期なので、タケノコがどんどん竹になってきていて、すごく涼やかな風が流れていて、暑くてもあちらは全部日陰なので、竹林の中は。

本当に喧噪なく静かで、笹の音が聞こえるくらいなので。


あとは、それと合わせてトロッコ列車っていうのがあるんですけども、それもこの前まではチケット取れなかったりとか。

 

 

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トロッコ列車 -公式HPより-
https://www.sagano-kanko.co.jp/

 

 

それも、今はすぐに行って、チケットが取れて、オープンエアの号車というのが1号車だけあるんですけども、まったく屋根がなしで。

 

保津川っていう川の横の元々JRが使っていた、国鉄時代の古い線路を使って運営してるんですけども、嵐山から20分くらいかけて亀岡というところまで移動して、戻ってくるんです。

 

本当に涼しい風が吹いて、保津川下りをしている人も上から見えたりするんですけども、本当に満席じゃない雰囲気というのは私も何度も乗ってるんですけど、今が本当に一番ベストだと思っています。


なので、もし、そういったところにも興味がおありでしたら、敢えて今は世界遺産の混んでるところをお勧めしています。それは本当に今年だけかもしれないです。

 

そういったところは何度も行かれて、もう大丈夫ですというお方は、比叡山ですとか。

温度も5度くらいは違うので、すごく涼やかで世界遺産の一つでもありますので、電車の乗り継ぎですとか、バスで三条京阪からも行っていただけるので、夏ではお勧めする場所になります。


けっこう山の方ですと、貴船ですとか鞍馬ですとか、暑い時でしたら、もし、三日間ご滞在とかでしたら、一日はちょっと遠くになりますけども、涼しい環境でお楽しみいただくことをご提案しています。


せっかく、このウェスティン都ホテル京都にご宿泊いただいて、この周りで少し見て回りたいとおっしゃられる方とかは、有名なところですと、やはり、南禅寺とかは皆さんよくご存じで、行き方を尋ねられたりする感じなんですけども、こちらの方丈庭園もすごく素敵で、あとは水路閣と言いまして、京都って滋賀県の琵琶湖から水を引いていただいているんですけども、その疎水という名前が付いています川というか水路ですね。

 

その分線というか水路閣といって水路橋なんですけども、レンガ造りのアーチ状になっているところを上に水が通ってるんですが、これが南禅寺の境内の右奥に行っていただくと、このアーチ状のレンガ造りが見ていただけて、こちらはお庭は拝観時間が決まってるんですけれども、この辺りはすべて24時間いつでもは入れるので、特に早朝、この水路閣を見にお散歩に行かれたい方は、こちらを穴場としてお勧めしています。」

 

 

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水路閣 -南禅寺HPより-
https://www.nanzenji.or.jp/equipment/sosui

 

 

これは、やはり、早朝の方が良いんですかね?

 

「朝の方が人が少ないので、あと、お寺ってどこも朝9時からしか開かないんですね。

 

なので、それまでに、早く起きてもう少し楽しみたいと言う方ですとか、早起きの方とかで『何かアクティビティはないですか?』とお尋ねいただいた場合、やはりお寺とかはまだ開いていないので、その場合はこの辺りは散歩するだけでもすごく気持ちが良いので、この境内の水路閣まで行かれてとか、この辺りをずっとお散歩とかをお勧めするんですけども、一つ、ちょっと目的を作っていただきながら、お散歩もただ歩くだけじゃなくて、という時にこちらはお勧めさせていただきます。

 

とか紅葉とか、南禅寺はすごくきれいなので、混んでる時期でも、9時過ぎたらすごくたくさんの方がいらっしゃるのが、8時だと全然いらっしゃらないので、せっかく、ウェスティン都ホテル京都に泊まっていただいた特権で、早くの時間から乗り物に乗らずに見に行っていただけるという点では、人がいらっしゃらないという意味で、早朝をよくご案内させていただきます。


あとは、この辺りの地図に書かれていない場所は、それぞれ会社の私有地になってまして、たくさん別荘があるんですが、法人さんが持たれていたり、個人の方が持たれていたりという別荘になるので、一般の方には公開はされないんですね。

 

ですが、その中で唯一、無鄰菴というところだけが公開されてまして、それはなぜかというと、こちらの所有者が京都市なんです。

 

ですので、今は予約制で有料にはなるんですけども、こちらのお庭が唯一公開されているところになりまして、すごく奥行きがあるお庭なんですが、借景と言ってお庭の後ろの背景がこの東山になってるんです。

 

 

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無鄰菴 -公式HPより-
https://murin-an.jp/

 

なので、この敷地もわりとあるんですが、行っていただくともっともっと、後ろまでお庭があるような感覚になるんです。こちらはお庭の庭園コンシェルジュという方もいらっしゃるので、予約をすれば、お庭のこととか、お庭の作り方とか、どういう趣向を凝らしてらっしゃるかというのも説明を聞くことができます。

 

こちらはほとんどの方は、あまりご存じなくて、ホテルからも歩いて10分くらいですので、こちらは割と穴場としてお勧めさせていただいています。」

 

これは、時期的にはいつ頃が良いとかあるんでしょうか?

 

「時期的には、そうですね、こちらはモミジが多いので、とかですかね。

 

ただ、モミジが奇麗ということは、夏にもモミジの新緑がすごくきれいなので、最近、良く青紅葉という言葉が使われるんですけども、ここ数年ですかね。

 

青紅葉、青紅葉と言って、本当に緑の葉っぱの新しい葉っぱのモミジがすごくきれいなので、そういう意味ではこの無鄰菴もそうですし、秋でもすごく有名な永観堂

 

こちらもモミジでいっぱいのお寺さんなんですけども、秋はもう、夜の拝観が多い時は2時間とか並ぶんですけど、今は、並ぶことなくそんなにたくさんの方がいらっしゃらないので、すごく涼やかにお寺さんを拝観していただけます。


この辺りは、歩いていただくと、実はたくさん見どころがあるんです。」

 

やっぱり、桜、モミジの時期が良いですよね。

 

「そうですね。あとは、琵琶湖疎水船というのが2年くらい前から滋賀県から水を引いている水路を京都市が整備しまして、遊覧船で往復できるようにしてるんです。

 

そこも、山を越えてかなり長いトンネルがあるんですけども、山科というエリアを経由してくるんですけども、こちらが水路上にすごくがたくさんありまして、この春も一度、乗ってきたんですけど、すごくきれいで、この水路の歴史というのも、わりとすごいんです。

 

 

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琵琶湖疎水船 -公式HPより-
https://biwakososui.kyoto.travel/

 

 

今、日本遺産というのが結構いろんなところで言われていると思うんですけども、それぞれの産業とかも巻き込んだストーリー性のあるものを指定されている遺産なんです。

 

ここも、その日本遺産に指定されていまして、ただ、水を琵琶湖から引いたというだけではなくて、本当に、『この水路がなければ、今の京都はない』と言われているくらい本当に大事なもので、電力発電、水力発電の源になったりですとか、水を引くことでいろんな事業が出来るようになったとか、あとは、お庭もそうです。


この無鄰菴さんもそうですし、ウェスティン都ホテル京都の7階の佳水園庭園もそうですけど、すごく大きな岩があったと思うんですが、あちらを流れている水も疎水なんです。

 

なので、この辺りのお庭っていうのは、全部その疎水の水を引いて造っているので、本当に用途がたくさんあって、この水路は、まだ、たくさんは注目されてないんですけど、私たちの中ではもっと知っていただきたい場所になります。」

 

遊覧船が出てるんですか?

 

「はい。秋と春だけなんですけども、ちょうど蹴上のここが船着き場になってまして、こちらから滋賀県三井寺と言うところがあるんですけども、そちらまでトンネルを3本くらい経由して、外の景色が見られるところもあって、ただ、滋賀県に着く手前は20分くらいずっとトンネルなんですけど、そのトンネルが130年くらい前にどんな感じで掘られたかとか、その技術とかもいろいろ説明されながら。」

 

あ、ガイドさんの説明もあるんですね。

 

「そうなんです、ガイドさんが乗ってらっしゃって、田邉朔郎さんという本当に若い大学出たての方が、技師の一番上になったストーリーとか、トンネルを掘るのに両サイドからだけだと時間がかかるので、真ん中からも掘って、掘る場所を増やしたとか、いろんな話がすごく面白くて。

 

今みたいにあまり重機もない時代なので、その姿が疎水記念館というのがあるんですけど、どうして、その疎水を作ったのかみたいなのも、全部、ここで学ぶことができたりします。


この、インクラインというのがすごく有名で、桜並木のところなんですが、みなさん、春にはここに写真だけ撮りに来られる方が、すごく多いんですけども、ホテルからも前にあり、ずっと見えるところなんですけども。

 

実はこのインクラインは何のためかと言えば、この水路を引いているときに、どうしてもこちらの高さと下の高さが高低差があって、船で物資を運んで行くときに、どうしても高低差で降りることはできても、上がることはできないのを、台車に船のまま乗せて下におろして、おろす動力で下のものを上げて運んで行ったというような。

 

これも遺産的に敢えて残してあるんですけども、その線路も残ってますし、あと、台車ディスプレイしてあるので、雰囲気も見ていただけると思いますが、こういったお話とかをさせていただいて、ただ単に『ここは写真が奇麗ですよ』だけでなく、どういったものかというのを、少しだけでもわかっていただいたうえで、行っていただくと、ちょっと見るところが違ってくるのかなというのが、やはり、私たちがせっかく説明させていただいているときに、付け加えたいところだなというのは意識しています。」

 

そういう歴史があるんですね。これは何年前でしたっけ?

 

「ホテルは今、131年なので、そのちょうど開業の1日後にこの疎水がオープンしたんです。」

 

へぇ、そうなんですね。

 

「本当は、同じ日にするつもりだったらしいんですけども、『疎水の方が一日遅くなります』というアナウンスがあって、このホテルがもっともっと昔の話ですけど、この日にオープンしますというアナウンスをたくさんのところに出してしまった後で、もう変更できなかったというのを、この前、ホテルの歴史の勉強で聞いてきました。


その歴史は向こうのギャラリーにも載っているので、お誕生日はほぼ、一緒という感じです。

もう、全然、この周りの風景は違いますけどね。

 

三条通とかに市電も走ってましたし、その市電が走れるようになったのも、この疎水の電力があったから走れるようになったという、普通の水車だけでは無理だったみたいで。

 

というのを聞くと、もっと注目されても良い遺産だと思います。

ただ、外国人の方にはなかなか理解しづらいと思うので、日本の方にご説明したうえで、「じゃ、今はインクラインは桜の時期じゃないけど、ちょっと歩いてきます。」と仰ったり、上に疎水公園というのがあるので、そちらに結構その歴史が展示されていたり、貯水されている元々、池があったりですとか、そちらは京都駅近くの東本願寺さんの火事があったときに、水を送れるように、地下をずっとパイプで繋いでたり。」

 

へぇ、けっこう距離がありますよね。

 

「結構、あります。今も土管というか水路の後がいろんなところに結構残ってるんですね。」

 

いまでもそれは機能するんですか?

 

「もう、今はしてないみたいです。

 

あとは、御所とか、組み上げてっていう技術がまだない時に、上からの勢いで水を出して消火するというような、そういった歴史も全部、この上に書いてあるので、結構、こちらは見ていただきたい、学べば学ぶほど、もっと知っていただきたいというような遺産になります。」

 

ちなみに、この遊覧船は琵琶湖の方まで行って、帰りもやっぱり、遊覧船で帰ってくるんでしょうかね?

 

「もちろん、往復乗っていただくことも出来るんですけども、結構、便数が限られていて、料金もわりと時期的にもするので。

 

ですので、向こうから来る分と、こちらから行く分があるんですけども、メインは一応、向こうから来る分の方が速度もゆっくりで、川の流れに沿ってくるので、時間が1時間くらいですかね。

 

その場合は、ホテルのすぐ横に地下鉄の駅があるので、実は地下鉄は2本、線が乗り入れてまして、同じ蹴上駅から地下鉄の六地蔵行きではなくて、京阪の浜大津駅に行く分が2本に1本乗り入れているので、そちらに乗っていただくと乗り継ぎなしで浜大津まで行っていただいて、そちらから滋賀県だけを走っている京阪電車で一つだけ、三井寺というところまで行っていただくと、すぐにあるんですけども。

 

なので、こちらからもすぐに移動していただいて、船で帰ってきていただくと。


逆に蹴上から行く分もあるんですが、逆流するので、けっこうモーターを速く回さないと水が入ってしまうみたいで、けっこう、高速で行くみたいで、向こうの方のおすすめも、私が実際に乗ってみても、やはり川の流れに沿いながらゆっくり行く方が自然な感じがします。


なので、お勧めのところはいっぱいあるんですけども、やはり、このエリアに来ていただいたら、ぜひ、このエリアを知っていただきたいなぁというのがあるので。

 

他にもこのエリアはたくさんあるので、例えば、新しくリニューアルされた京セラの美術館ですとか。こちらも、元々は京都市私立の美術館だったんですけども、京セラさんの名前を付けて、去年のちょうどコロナの自粛とか緊急事態宣言が出てときにオープンの予定だったんですが、内覧とかはされてましたけど、どんどん延期をされながら、展覧会とかもズレてしまって、ただ、昔の建築は残しながら、新しく補強されたりですとか、入り口が地下からになったのが一番変わったポイントというか。」

 

 

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京セラ美術館 -公式HPより-
https://kyotocity-kyocera.museum/

 

 

入り口は、なぜ、地下からに変わったんですかね?

 

「私もちょっとハッキリとはわからないんですが、地下の建築もすごかったので、そこを見ていただきたかったか何かかな、というような気はするんですけども。

 

それも、地下を新しく作ったというよりは、入り口を掘り下げたということなんですけども、前を普通に通っていただくと、見ていただくことはできるので。

 

今、現在アートとかもけっこう流行っているので、現代的な部分とやはり昔からの部分と、残すというのをすごく上手に調和されている感じですので、こちらは、展覧会もそうですけども、建築を見に行かれる方もすごく多いです。


水船だけでなく、こちらに実は、岡崎十石船というのがありまして、こちらはもう、ここだけを往復する船というのがあるんです。

 

今年は、途中でちょっと中止になってしまいましたけども、こちらはわりとカジュアルに、20分ちょっと位で、この桜並木を楽しむという感じです。


先ほどの平安神宮のお庭はこの後ろにあって、ここの紅枝垂れがすごく奇麗です。」

 

じゃ、やっぱり、それも春ですよね。

 

「なので、4月のだいたい10日辺りとか、少し紅枝垂れなので、普通のソメイヨシノとはちょっとだけズレるんですけども、夜のコンサートというの4日くらいされるんですけども、自由席というか立ち見なんですが、この辺りで、だいたい和楽器お琴ですとか、ですとか、とかですね。

 

1時間くらいのけっこうカジュアルな感じで、桜と一緒にこの池を挟んで音楽を聴けるので、すごくお勧めです。」

 

それは夜に開催されるんですか?

 

「夜です。1日、2回くらいありまして、入れ替え制でもないので、同じ音楽になりますけど、2回聞かれる方もいらっしゃったりとか。

 

ただ、完全に立ち見なので、ちょっと足は疲れたりもするんですけど、二千円くらいなので、すごくカジュアルにちょっとした夜のイベントとして、異色な感じで。

 

お寺のライトアップはたくさんされるんですけども、音楽が二千円で聞けるというのはけっこう人気がありますね。

 

京都市の方とか住んでる方もけっこう行きます。で、4日間ともすべて楽器が違ったり、たまに、二人くらいでセッションされたりとか、京都新聞さんが主催されてるんですけど。


この辺りは、たくさん芸術とかが含まれているエリアになるので、伝統工芸が展示されている都メッセというところですとか、あとは、国立近代美術館、あとは京都会館と昔は言われていたロームシアターとかですね。

 

こちらは、いろんな劇や、コンサートとかもあるんですけど。あとは、お寺さんがこの辺りは多いですね。


けっこう、南禅寺とか塔頭のお寺とかは拝観されていないところとかも多いですけども、けっこう小さい感じのお寺ですね。


この天授庵とかは秋はモミジがすごく奇麗なことで有名で、この辺りでは一番にモミジが色付く場所になります。

 

なので、割と早い11月の最初くらいから色付いてきたりとか。なので、割と早くにお越しの方に「モミジはどこかありますか?」と聞かれたら、こちらをご案内することが多いですね。


あとは、こちらの知恩院さんとか青蓮院のお寺とか、わりとお寺が多いエリアにはなるんですけども。」

 

京都もけっこう、伝統的なものもあれば、新しいものもあったりしますよね。

 

「そうです。京都ってすごく、伝統を重視しながらも、実はものすごく新しい物好きと言われてまして、昔の言い方で言うと、『イカ』と言う感じですね。

 

だから、お婆ちゃんとかもすごくモダンなものを身に着けていたりとか、実は伝統も崩したくないっていう、全部が新しいものではなくて、伝統の上にミーハーなところがあるというのがけっこう、京都の人間かもしれないですね。


なので、昔から食べ物とかにしても、洋食が入るのも他の地域よりは早かったりとか。

 

和菓子とかでも、ちょっと遊び心があったりですとか、老舗のものも残しつつ、いまだったら、洋菓子で修行された方とコラボされて、餡子を使いながらも洋菓子とかっていうのをけっこう展開されているのは、ちょっと前からわりとありますね。


クリームと餡子ってこんなに合うんだ』とか、わらび餅の上にクリームが乗ってたりとかもあって、わらび餅の作り方は伝統的なものを守りながら、違うものを足していく、けっこうそれも文化ですね、京都の。」

 

このホテルもけっこうそういう感じですよね。最近、リニューアルされたのも伝統的な昔のものも残しながら、今風に使い勝手も良くしてみたりとか。

 

「そうですね。なので、まったく全部を取り壊して、新しい今どきのラグジュアリーなというよりは、はやり、都ホテルとしての歴史の部分も残しながら村野東吾氏の建築も、階段とかもご覧になられましたかね?

 

宴会場側にある螺旋階段とかも、下から見るとハート形に見えるようにとか、そういうユーモアも入れながら、せっかくデザインして下さったものとかは残しながら。」

 

 

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ウェスティン都ホテル京都 ハートの螺旋階段

 

 

それは、オープン当初から、そういうデザインだったんですか?

 

「いえ、オープン当初からではないですね。

本当に何度も今まで、増改築を繰り返しているので、もう、131年前は本当に小さな吉水園というところで、どんどん成長していったので。」

 

ハートに見える螺旋階段、あとでちょっと見てみようと思います。

せっかくなので、このホテルの特徴もお聞きしたいんですけども。

 

「そうですね。元々は昭和の時代とかは本当に国賓というか、たくさんお迎えしてきて、館内ツアーの際にそういった部分もご説明させていただいたと思うんですけども、各国の大統領ですとか、俳優の方ですとか、チャップリンさんとか、イギリスのダイアナ妃など、写真もありますけども、やはり、その時代というのは『京都と言えば、都ホテル』と言われた感じで、京都ホテルさんもありますけども、今みたいにインターナショナルホテルもあまり沢山なかった時代なので、そういったところで一つ、歴史の中では輝いていたのかなと思います。


あとは、日本の庭園ですね。

この建物的には、庭園が今、新しくまた、屋上庭園も造りましたけれども、もともと葵殿庭園という7代目小川治兵衛という有名な作庭家が作られたお庭とあと、その息子さんが造った佳水園のお庭ですね。

 

あとは、特徴で言えば、同じホテルの運営にもかかわらず、外に出て、佳水園という完全に旅館のような数寄屋風造りの建物が同じところで属しているというのは、本当に珍しいと思います。

 

 

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ウェスティン都ホテル京都 佳水園

 

ただの和室ではなく、本当に独立したものなので、こちらの存在を知らない方もすごくたくさんいらっしゃって。

なので、こういったところもありますよとお伝えすると、すごく皆さん驚かれるくらいに、何度もホテルを利用されているのに、『こんなところもあるなんて知らなかった』というところと、あとは、探鳥路とかですね。

 

ここからずっと上にお稲荷さんがありまして、ホテルの敷地に30~40分くらいのトレイルがあるんですけども、佳水園の横から上の方に上っていただくんですけども、上にお参りいただくお稲荷さんがあって、あとは、鳥がすごくたくさんいるので、バードウォッチングをしながら行っていただけたりもするような、すごく敷地がやっぱり広いということと、一つだけではなくて、いろんな楽しみ方をしていただけるホテルだなというのは、案内していながら思います。」

 

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ウェスティン都ホテル京都 探鳥路

 

 

一番の楽しみ方というのはどんなところになりますか?

 

「楽しみ方は、今ですとスパが、やはり、どうしても一番皆様からも『想像していたよりもすごく良かったです』という意見をいただくことが多いですね。」

 

ここは前から温泉だったんでしたっけ?

 

「いえ、違います。温泉は新しく掘ったんです。」

 

調査をして、出るのがわかったからということですか?

 

「そうです。私もその辺りはあまり詳しくわからないんですけど、最初に調査をして出るというのがわかって、掘ってという感じなので、元々あったわけではなくて、完全に新しく作りました。」

 

それに合わせてリニューアルということでしょうか?

 

「それに合わせてというか、リニューアルに合わせて温泉を掘ったという感じですね。」

 

そういうことなんですね。あの温泉はすべてのお湯が温泉なんですか?

 

スパの中はすべて温泉を使っています
あと、佳水園はお部屋のバスタブに直接温泉が入れられるようになっています。」

 

部屋で温泉が楽しめるのは、ぜいたくな感じですね。
佳水園のほうは、昔からあるものを活かして、という感じなんですか?

 

「そちらも、また、リニューアルしまして、元々は一室だけで、そちらに夜になったらお布団を引いて、という感じだったんですけども、今は二室を一部屋にするような改修工事をして、一室はリビングで一室はベッドルームにして、ベッドをお入れして、お布団ではないです。」

 

そうなんですね。それじゃ、完全和室ではないんですかね。

 

畳なんですけど、寝具はベッドという感じです。

雰囲気は完全に和です。お部屋によっても縁側があったり、外の景色も全然違ったり。」

 

部屋ごとに違うんですね。

 

「そうですね。佳水園のお部屋もこのホテルの中では特徴として、一室づつ違う設えというのと、温泉が入れるというのも特徴です。」

 

 

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ウェスティン都ホテル京都 佳水園 お風呂

 

 

それだけ、客室が少ないということは、なかなか予約が取れないということなんでしょうね。

 

「いや、けっこう落ち着いた感じですね。お値段も普通の客室よりは頂戴している感じになるので、わりと本当にお部屋にゆっくりしに来られる方というのが多くて。

 

もともとは海外の方がご利用いただくことを想定していたんですが、今はこういった状況ですので、割と近くの方がお車でお越しになられて、ゆっくりされるという方が多いですね。」

 

それじゃ、別荘のような感じなんですかね。

 

「そうですね。すごく贅沢だとは思いますけど、やはり、おうちの雰囲気とは違いますし、そういった中で、人ともあまり接せず、部屋で温泉が入れるというのも、今の旅行のスタイルの中で人気な部分なのかなとは思います。」

 

最近、リニューアルされたのは、建物が古くなったからなんでしょうかね?

 

「古くなったからというか、なぜというと、一番核の部分は何とも言えないですけど、もちろん、そういった部分もあると思いますし、130周年というときに大きくリニューアルというのをみなさんにお届けしたかったというのが、コロナの影響で一年過ぎてしまったという感じです。

温泉と、お部屋もずっと改修を全部、時期をずらしてやってきていたので。」

 

最近は、観光とかも行かずにホテルでゆっくりと過ごすというホテルステイというスタイルも増えてきていると思うんですけど、このホテルで過ごすとしたら、やっぱり、温とか?

 

温泉と、あとはお庭の見学とかギャラリーとかの歴史を見ていただいたりですとか、あとは、3階の絵を飾っているところを鑑賞していただいたりですとか。

 

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ウェスティン都ホテル京都 都ギャラリー

 

あとは、皆さん、お部屋でゆっくりされるという方が多い気がしますね。

 

ただ、中でもいろいろ見どころがあるので、館内ツアーは結構人気ですね。なので、毎回、結構満員の予約を頂戴しています。」

 

館内ツアーは週末しかやってないんですよね。

 

「そうなんです。まだ、今は平日の稼働がそこまで高くないので。参加されてどうでしたか?」

 

やはり、自分で見て回るのと違って、説明があるとわかりやすいですよね。

カフェの前のポートレートも興味深かったんですけど、誰の写真家わかりにくかったので、もう少し日本語で説明があると嬉しいかなと思いました。

 

「カフェの店員に聞いていただければ、把握していると思うんですけど、それも、ちょっとご意見として頂戴しておきます。」

 

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ウェスティン都ホテル京都 ポートレート

 

せっかくの貴重な写真なので、誰かわかるともう少し興味をもって見る人も増えるのかなぁと言う気がしました。まぁ、あまり、見る人が増えると密になるんですけど。(笑)

 

「いやぁ、そこまでは、密は大丈夫だと思いますけど。(笑)確かに、そうですね。」

 

見たところ、ロビーもすごく広いんですけど、それほど人がいないような気がしますが、ロビーはいつも静かな感じでしょうか?

 

「そうですね。チェックインとかチェックアウトの時間帯は、わりと混みあうことが多いですけれども、それ以外は、あまりロビーに来てくつろがれる方とかは、少ない感じですかね。

駅前とかですと、どうしても待ち合わせとかで使われたりするんですけど、この立地なので。


なので、婚礼とかがわりと本格的に入り始めると、ロビーで待ち合わせとかされたり、終わった後にロビーでちょっとお話をされたりということはありますけど、けっこう、チェックイン、チェックアウトはあまりロビーに滞在される方というのは少ないですね。」

 

ロビーの植木の入れ替えとかも、定期的にされてるんですか?

 

「はい、定期的に。ただ、植物の種類によって異なるので、何日おきという感じではないですけども、常にメンテナンスして季節に沿ったようなものを。

 

今は少し寂しいですが、少し前までは七夕の飾りがあったので、みなさんにお願い事を書いていただいて、結んでいただいてました。」

 

その時期時期で、ということですね。

 

「そうです。お雛様の時はお雛人形を飾ったりとか、五月人形を飾ったりとか、今年はないですけど、祇園祭の提灯を飾ったりとか、その時々のイベントみたいなのを感じていただけるようにはしているんです。」

 

エレベーターホールとか、所々に盆栽とか、植物を置いているのは、何か趣向があるんですかね?

 

「いやー、その辺りはちょっと私は趣旨はよくわからないんですけど、オブジェの一つということかと。」

 

和のテイストを出しているということですかね。

 

「そうですねぇ。和、だけでもないところはあるんですけどね。

 

このロビーの雰囲気とかも和を重視しながら、でも、モダンなところもあったりですとか、建築の方とホテルの趣旨を上手く合わせてというような感じで。

 

雰囲気もすごく変わったので。前は滝があったんですよ。

水が流れていて、前に池があって、それがなくなって、今はすごく広くなってしまって。(笑)」

 

 

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ウェスティン都ホテル京都 ロビー

 

 

確かにすごく広いですよね。天井も高いし。

 

「レストランが元々この上だったんですけども、窓がなかったので外の雰囲気がわからない感じで、今は場所を移動して、すごく外が奇麗に見える大きな窓になったので、そちらはすごく人気ですね。


あと、食事で言うと、昼と夜はライブキッチンというがありまして、目の前でお作りしお出しするというのが、デザートとあるので、ちょうどコロナ禍で人気ですね。

 

作り置きしたものがたくさんあるよりは、目の前で作ったものをそのままお出しするというスタイルが、すごく人気で、たくさんのお客さんに来ていただいています。

 

置いてあるものもスタッフがお渡ししたりとか、小分けにしたりとかしてるんですけど、やまり、衛生面からも出来立てをお出しするのがすごく人気ですね。


オーダーブッフェとかもありますけど、オーダーしなくちゃならないと、ちょっとブッフェの感覚じゃなくなるじゃないですか。

 

なので、このコロナ禍で楽しんでいただけるブッフェとしては、みなさんに選んでいただけるのはそれなりの理由があるのかなぁと思っています。」

 

確かに、今はブッフェも衛生面とか気を使いますよね。
ジムとか、プールもリニューアルされたんですか?

 

「ジムは新しくしました。プールは新しくしてないんですねども、フィットネスエリアリニューアルして、すごく充実していると思います。今は時間の短縮をしてるんですけども。」

 

夏になると屋外のプールも開くんですよね。

 

「そうですね。外なので、夏以外は寒くなるので、だいたい7月中旬くらいから9月の始めくらいまで。季節によっても違うんですけど。


最近は気候が良く読めないところがあるので、桜もいきなり早く咲き始めたり、モミジも色付き始めて、散ったかと思ったら、また、色付き始めて…。」

 

ここも、結構長くコンシェルジュとかされてたら、いろんなお客様から相談とかあったりするんでしょうね。

 

「今は、日本人の方はなかなかコンシェルジュをご利用いただく機会がすごく少なくて、『とても特殊なことしかお願いしてはダメなんじゃないか』とか、遠慮されたりとかされるんですけども、本当に普通のアクセスをお尋ねいただくだけでも、プラスアルファの何か情報をお付けできるかもしれないので、私だけでなく日本全国のコンシェルジュが『もっと利用してください』と思っていると思います。」

 

なるほど。確かに気を使うというか、『こんなことを聞いても良いのかなぁ』っていうのは、あるかもしれませんね。

 

「友人とかも『制服を着てビシッとしている人に、しょうもないことを聞くのは恥ずかしい』とか聞くんですけど、全然、大丈夫なんですよ。(笑)」

 

確かに、格式ばった料亭とか聞くのはいいですけど、B級グルメとか聞くのは、ちょっと気が引けるというか…。

 

「いえ、全然、それも情報の一つですし、私もB級グルメも行きますし、皆さんが、懐石料理を毎食、食べてらっしゃるわけでもないですし、天ぷら、寿司、とかばかりじゃないじゃないですか。

 

逆に日本の文化だと思いますし、そこそこで美味しい、特徴があるものというのもお尋ねいただいても、そういった部分もみんな勉強してるんで。(笑)」

 

そうなんですね。ちなみに、何かお勧めのB級グルメってあったりするんですか?

 

「B級グルメですか。

この辺りでしたら、グリル小宝さんというのが、歩いて15分くらいであるんですけども、こちらのミグラスソースが、コトコト煮て作ってまして、ハッシュドビーフがすごく美味しいです。

 

最近、結構人が行かれているので、並んでらっしゃたりするんですけども、玉ねぎ一杯のハッシュドビーフがお勧めです。

 

 

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グリル小宝 -公式HPより-
http://www.grillkodakara.com/grillkodakara/Home.html

 

 

茶店みたいな場所なんですけど、洋食全般、美味しいですけど、ハンバーグとかエビフライとかグラタンとか。

 

グラタンになると、ちょっとB級グルメじゃない値段になってくるんですけど。(笑)」

 

お料理によって、値段もいろいろなんですね。

 

「けっこう、手の込んだものをされているので、カジュアルはカジュアルですけど、しっかりと美味しいものを出されている感じです。

 

そこがこの辺りですと一番お勧めですかね。


それと、懐石ですと、この辺りはお店も多いので、老舗の瓢亭さんという懐石のお店で、『瓢亭たまご』という美味しい卵も特徴的ですし、食べ物自体もけっこうキチンとした懐石のお料理を出されているところが多いので。」

 

やっぱり、そういう格式のあるお店はドレスコードがあったりとかするんでしょうね。

 

「あんまり言われないんですけど。

ただ、日本の方って、ある程度ちゃんと考えて行かれるじゃないですか。

 

外国の方とかは例えば、『靴下をはいてください』とか夏とかだと、『お座敷に上がるので、裸足のままだとちょっとマナーが』というようなことは、付け加えさせていただいたりはしますけども。

 

あと、『香水は付けすぎないでください』とか。

全身、香水をまとわれる方もいらっしゃるので、お店からも、ちょっとカウンターとか、特にお寿司屋さんとかだと、周りの方も迷惑となりますし、その辺りは、やんわりとお伝えしたりはしますけども。

 

お客様も知らないだけで、悪気があるわけじゃないので、それぞれの国で習慣が違ったりということで、お伝えしたりとか。

 

逆に、すごく張り切って、ピシーとして行かれる方とかもいらっしゃるんですけど、いやいや、そういうお店じゃないですという事もあったり。(笑)

 

海外の方とかでドレスアップが好きな方もいらして、『カジュアルなところで』というリクエストで、カジュアルなお店を案内したんですけど、すごくドレスアップされた方もいらっしゃいましたね。(笑)」

 

そうなんですね。(笑)

何かちょっと困った相談とかはなかったですか?

 

「困った相談は、キャンセルとかですかね。

予約してもすごく普通にキャンセルされる文化の方が多いので、最初にちゃんと説明しても、『やっぱり行きたくないから』とか、『おなかが減ってないからキャンセルしてください』と言われるんですけども、やっぱり、懐石とかも全部準備が整ってますし、困るところがあるので、最初に予約する時点で、懐石というのはどういうものかという説明をして、品によっては何日も前から仕込みをされていて、漬けたりとか熟成させたりとか、あるじゃないですか。

 

なので、『冷凍のお肉を冷凍庫から出してきて焼くんじゃない』という簡単な説明を嫌味じゃないように。

 

すごく準備に時間がかかるので、当日の予約ができないお店が多いのも、なぜかと言えば、仕込みが間に合わないからで、あなたたちのお料理を作るために仕入れをして、というのを理解してもらうように説明するのが、けっこう大変だなぁと思いますね。


それがないと、『そんなの別に、一人空いても別のお客さんが入ってくるでしょ』みたいな感じだったりするので、そうじゃないですと言っても、その時点になっては、もう『行きたくないものは行きたくない』モードになっているので。

 

それも、行きたいモードにこちらが持って行かないといけないので、そこで、やっぱり気持ちよく過ごしていただかないと意味がないので。

 

それと、お店の方も間に入っているので、みんなにも迷惑が掛からないようにっていうのは、すごく大変なところ、文化の違いって言うのは大変ですね。」

 

なるほどねぇ。本人は悪気がないんですものね。

 

「そうなんですよ。自分の国ではキャンセルも普通に事前に出来るっていう文化があれば、そうするのも悪いわけではない。

 

ただ、最初にそれを説明しなかったら、そうなってしまう可能性があって、聞いてないっていう事になるので。

 

最初に手配する時は、日本もちょっと最近は変わってきてますけど、予約したら、普通は基本的にそれを遂行するじゃないですか。

 

キャンセル前提で、取り敢えず予約、みたいなのは元々、日本の文化ではあまりない

 

最近はちょっとネットとかもあるので、それはそれで、ネットとかだと全然良いと思うんですけど、やっぱり、ホテルを通してお願いして、キャンセルが続くとホテル全体として考えると、あそこはキャンセルが多いなと思われると、これから将来のお客様に迷惑がかかってしまうので、その辺りはキチンを理解していただくように一人の客様だけじゃなくて、全体のお客様のことを考えて、問題にならないようにさせていただくっていう事が、けっこう重視しているところにはなりますね。」

 

今は外国の方も来られないので、日本の方に来てもらって、どういう風に利用してもらいたいですか。

 

「そうですね。もう、本当に、今、それぞれ、感染対策を気にしてらっしゃる方とそうでない方というのがいらっしゃるので、どう過ごしたいかというところから、提案させていただくことが多いので、今は外にあまり出かけたくない方はホテル、先ほどお話しさせていただいたところを説明して、すべて楽しんでいただくようにするとか、施設をきちんとこちらでご案内するというのが、一つですね。


あとは、この周辺とか、それぞれの好みによって、最初にお話しした世界遺産、今だからどうですかとお話ししてみたら、『確かに」と仰っていただく方も多かったりするので、せっかくなので、私たちにお声掛けいただいて、というところで、どうお客様の要望を引き出しつつ、こちらから場所をご提案できるか。『ここをどうぞ』というよりはお客様次第という感じですね。(笑)」

 

そうですよね。(笑)

目的を持ってきている方もいらっしゃいますしね。

 

「そうなんですよ。そういう方にいきなり、『ここをどうぞ』というのも一方的になってしまいますし、こっちが主体になってしまってはダメだなと思っているので。

 

ただ、あまり決められない方もいらっしゃるので、そういった方には例えば、という感じでお出しして、ちょっとキーワードで反応があったようなところに対して、もう少し広げて行ったりとか、お話しながら進めて行くことが多いですね。

 

ただ、『今、何がお勧めですか?』と言われたら、普通に『平安神宮のお庭のお花が奇麗ですよ。』とかお伝えして、『あ、お庭良いですね。』となったら、そこから広げて行ったりとかって言うのはありますね。

 

全部、ヒアリングから入るわけではないです。

なかなか、その辺が難しいところですね。(笑)」

 

そうですよね。人それぞれ、興味とかも違いますものね。これから、また、忙しくなってくると一人一人に時間を取って、というのも難しくなってくるかもしれませんよね。

 

「ねぇ。でも、コンシェルジュの役割というのが、基本、お客様に寄り添ってご要望をお伺いして、提案するということなので、ちょっと、お待ちいただくということはあるかもしれないですけども、基本的にご相談はお受けできるので、ご遠慮なしで。

 

これから、お客様が沢山戻ってきていただいて、相談していただく方が増えれば、私たちも人数を増やせばいいだけなので。(笑)」

 

なるほど、人数を増やせればいいですね。(笑)

お庭というのは7階と5階にあるんですか。

 

「7階と5階とあとは屋上庭園ですね。

7階と5階はつながってるんですけど、葵殿で宴会があるときは閉じたりとか、メンテナンスの時は閉じたりとかはしています。」

 

 

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ウェスティン都ホテル京都 葵殿庭園

 

 

お庭はやはり、モミジとか桜の時期が一番ですか?

 

「そうですね。佳水園もモミジがありますし、今は新緑が奇麗です。」

 

モミジの時期って結構混むでしょう?

 

「混みますね。宿泊は秋が日本人の方には人気なので、週末とか、連休とかはたくさんの方が来られますね。


ホテルの数が最近増えているので、どれくらいお戻りいただくかは、ちょっとわからないんですけども。


ホテルの数が少ない時は、京都市中のホテルが取れなくて、滋賀県とか大阪とか、皆さん泊まりに行ったりしてました。」

 

最近は、京都もホテルの建築ラッシュですもんね。

 

「大型のホテルはもちろん、把握はしてるんですけど、小さなホテルも増えていて、最近は宿泊特化型のホテルも増えていますね。


ビジネスホテルではなく、もう少し良いランクだけど、シンプルにチェックインして、お部屋にどうぞみたいな。

資料がロビーに一杯置いてある、みたいなところとかが、すごく多いですね。

 

今って、コミュニケーションをあまり取りたがらない方もいらっしゃるので、全部、ネットとか、アプリとか口コミとかでプランを組んでいらっしゃる方とかも、多いみたいですね。」

 

このホテルとしては、昔ながらのというか、コミュニケーションをとっていくタイプなんですね。

 

「はい、すべてフルサービスというか。

なので、あまり資料とかを置いてという感じではなくて、お話しさせていただいて、それぞれに合ったものをご提供させていただくというのを、主にさせていただいています。」

 

そうですね。このロビーを歩いていると、声をかけてくださいますものね。

 

「なので、それを心地よいと思ってくださる方が多いですね。
レストランでしたり、宴会のご用事であったり、ご友人を訪ねていらっしゃったり、ご宿泊であったりとか、いろんなご用事でお越しいただくので。

 

入って来られた時に、知ってらっしゃる方はサッといらっしゃるんですけども、そうではない方には入口に誰かがいて、『いかがなさいましたか』とか『本日はお食事ですか』とか、お声掛けをさせていただいて、ご案内しています。」

 

このホテルは、他のホテルとは違うというアピールポイントがあれば、どうぞ。

 

「そうですね。先ほどと被るかもしれないんですけども、やっぱり、スパ施設というのが新しくオープンしたので、温泉を楽しみにホテルの中でお過ごしいただくことを重視して来ていただけることが、他のホテルとは異なるところかなと。

 

 

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ウェスティン都ホテル京都 スパ「華頂」

 

 

ホテルの中で楽しんでいただく充実したものがお庭も含めてたくさんあります。

 

私たちが何かあれば、外のアクティビティですとか、観光のこととかもそれぞれ、プランにあったものをご提案させていただきます。

 

私も自分でけっこう他のホテルにも泊まりますし、自分がお客さんになってみて、その立場でどんな感じで楽しめるかというのを趣味でもありますし、仕事の勉強の一環としてでもあるんですけど、けっこう他のスタッフも多いです。

 

他のホテルに泊まって、お客さんになってみて、どんな感じだというのを体験してみて。

 

ずっと同じことをしてると、こっち側の立場でしか物を見られなくなるので、そうではなくて、自分もお客様として、ちょっとここがこうとか、すごいサービスが良かったとか、ここはすごく冷たかったとかいうのを客観的に、自分がそうならないようにというのを、心がけるというのは私も含め、たくさんのスタッフがしています。」

 

最近、特に何か感じたことはありますか。

 

「名前は出さないですけど、シンプルなホテルで、ものすごくシンプルなんですけど、道の駅とかにできたホテルが、なぜ、道の駅に造るのかわからなかったんです。

 

誰が泊まるんだろうと思ってたんですけど、実際に車でちょっと旅行した時に、ちょっと遠くまで行くのが、一日でその車で往復するのはしんどいけど、そこまで行って、一泊して帰ってくるんだったらいいなっていうときに、道の駅だったら、泊まってすぐに高速に乗れたので、『あ、こんな使い方ができるんだ』って。

 

しかもその時は、本当にただ泊まれれば良かったので、すごく値段も安いし、シンプルでサービスも全くいらなかったので、ただ、新しいので清潔感もあるし、最低限のものは全部そろっているので、こういうところで、すごく小さな安いホテルですけども、大満足でした。

 

良いホテルで言うと、新しくオープンしたラグジュアリなホテルではやっぱり、お客様に声掛けをするというところをすごく重視しているというのが、声をかけてもらったらこんな感じなんだなっていうのを自分でも体験して、ただ、何回くらいが良いかなと言うのがあったりとか。

 

リクエストしていたものが、『美味しいところを教えてください』という、調べれば自分でもわかるところが、また、全く違う場所だったので、だいたい条件をお伝えしておいて、『予算と地元の美味しいお酒が飲めて、和食で友人と行くので』と、構成とかお伝えして、『3店舗くらい教えていただければ』という風に伝えたら、それを準備してくれたので、その中から選ぶというのは中々。

 

今はいろんな情報がありますけど、自分で探すというのは情報がありすぎてわからないので、地元の人に聞くと一番かなと思って、聞いたところがすごく美味しかったので、そういうのも、自分が使ってみて、良いなと思ったのも体験ですし、サービスのある所の良さと、ないところの良さっていうのを経験できたのは、今後も続けていきたいなと。」

 

 

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ウェスティン都ホテル京都

 

 

ちょっと個人的なことになるかもしれないんですけど、加藤さんは自分からコンシェルジュを希望されたんですか?

 

「そうです。」

 

なぜ、コンシェルジュになろうと思ったのか理由とかあれば、お聞きしても大丈夫ですか?

 

「元々、大学を卒業して、メキシコに行きまして、メキシコで5年間、ホテルで働いてたんですカンクンというビーチリゾートで働いていて、帰ってきて、ホテルで続けようと思ったので、フロントに入ったんですけど、フロントの方がホテルの全部のことがわかるので。

 

京都はすごくたくさんのことがあり過ぎるので、コンシェルジュなんて絶対に出来ないと思ってたんですね。

 

歴史的にも古いし、お寺もたくさんあるし、食べ物屋さんもたくさんあるし、絶対自分にはできないと思って、フロントに入ったんですけど、フロントの仕事って、けっこう同じことの繰り返しなのが、たまたま、2、3日、コンシェルジュに交換でトレーニングがあった時に、やっぱりそれぞれの人に、全然違うアドバイスができるってすごく楽しいなと思って、希望を出して聞いてもらった感じです。

 

なので、いまだに勉強がエンドレスという感じです。

 

お寺も四季で全然違いますし、例えば、一回、南禅寺に行ったから何でも知ってますじゃなくて、それぞれの四季で全然違う感じがあったりとかっていうのが、もう、一生勉強っていう感じで。

 

ご飯屋さんもそうですし、あと、美術館とか街歩きとか、やれることがたくさんあるので、それこそ、今は生活に染み込んでいるっていう、私生活でも普通にここに行きたい、というのがずっと詰まっているのが楽しかったり、お客様に還元できるので。

 

雰囲気とかもやっぱり、ネットでホームページを見るのでは、絶対にわからないので、行ってみたときの空気とかをお伝えできるように、自分で現地に足を運ぶというのをずっとし続けられるのが楽しいし、それを還元できるのがすごく充実している仕事だと思っています。」

 

なるほど。やっぱり、メキシコと日本では違いますか?

 

「全然違いますね。向こうは、でも、簡単だったので。

皆さん、ゆっくりしにビーチに来られているので、そのオプションにツアーに行きたいですとか、ご飯はどこがありますかとかいう位なので。

 

あとは、マリンスポーツとくらいなので、そんなに奥深くはなかったですけど。簡単でした。(笑)」

 

メキシコは日本人相手だったんですかね?

 

「日本人の方を中心だったんですけども、でも、世界中からいらっしゃるので、普通にフロントの一員として働いてたんですけど。」

 

それじゃ、語学も堪能なんですね。

 

スペイン語を大学で専攻していたので、スペイン語の方が英語よりは得意ですね。」

 

それじゃ、そこで培われた会話力とかが、今でも活かされてるんでしょうね。

 

「けっこう世界中からいらっしゃってるビーチリゾートで、ホテルも結構いいところだったので、世界各国の方のクセとか特徴とかは、すごく学ぶことができました。


なので、そちらでも勤務経験があったので、外国人の方の気持ちがすごくわかるというか、先ほどのキャンセルの話もそうですけど、メキシコ人なんて、時間にはまず行かないですし。(笑)」

 

そうなんですか。(笑)

 

「そうなんです。2時間遅れとか平気なので、『時間に行ってください』と言いますけど、『6時に懐石ですよ』と言っても「あ、6時くらいに行けばいいんだろ。』という方もいらっしゃいますけど、そういう文化がわかってるから導けるところとか。

 

その人達が悪いんじゃなくて、そういう文化で育ってきたからそうなんだというのが、わかっているので、そういう意味では、世界のいろんなことを知ることができるので、良かったのかなと。」

 

なるほどね。いろんな経験があればこそですね。
ここは、サービスエキスプレスのボタン一つで、応答してるんですよね。

 

「はい。サービスエキスプレスはオペレーターなんですけども、そちらから適した場所にお繋ぎしたりとか、答えられることはオペレーターがお答えできるように、そのオペレーターも普通に電話につなぐよりは、わりとお答えできることが多いです。

 

なので、電話にボタンがたくさんあると、どこを押していいかわからないという事がないので、シンプルですごく良いと思っています。」

 

確かに、どこにかけて良いか悩まなくて良いですね。
他に何かお伝えしたいことはあったりしますか?

 

「いや、もう、ずいぶん沢山いろいろお伝えしてしまったので、逆に、整理しきれていないところがありますけど、先ほどお伝えしたこのホテルのいいところを見に、皆さんいらしてください。

 

せっかくなので、海外に行かれる機会になってしまったら、外に行かれる方も多いと思いますけど、今は、本当に近くの良いところというところで、ぜひ、来ていただければ、外の案内も含めてできますので、コンシェルジュを頼っていただければと思います。敷居は高くないので。(笑)」

 

お忙しいところ、ありがとうございました。

 

2021年7月