フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波の宿泊記④ インタビュー編
フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波の宿泊記④ インタビュー編
こんにちは。
プラチナレジデンツです。
前回はフェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波のお部屋、朝食、その他の設備についてレポートしましたね。
今回はフェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波のスタッフの方に、インタビューした内容をご紹介しようと思います。
フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波では、マーケティングディレクターの石田さんにお話をお伺いしました。
このホテルは最近できたと思うんですが、具体的にどういったコンセプトというか、位置づけのホテルなんでしょう?
「フェアフィールド・バイ・マリオットというブランドがマリオットにはありまして、それぞれのブランドにコンセプトがあって、そのコンセプトに沿って建ってるんですけども、こちらはマリオットの中ではセレクテッドの中のカテゴリーのクラッシックという分類になります。
例えば、ラグジュアリーだとリッツカールトンですが、カジュアルの中でもクラッシックなので、奇をてらったものではなく、シンプルなホテルという位置づけです。」
関西で初めてのブランドですか?
「日本で初めて出来たのは札幌です。フェアフィールド・バイ・マリオット札幌が最初に出来て、その後に本町、その後が道の駅になります。」
最近、たくさんオープンしているようですが、やっぱりオリンピックとかのインバウンドを見越しての建設なんでしょうか?
「もちろん、インバウンドは大きなマーケットですけど、ここは大阪ですので、それほどオリンピックを目指してということではないですね。」
そうすると、大阪に建てられたというのは、どういうところからなんでしょう?
「ホテルというのはオーナー会社、経営会社、運営会社と3つに分かれてまして、オーナー会社さんがビルの持ち主で、経営会社が従業員を雇っていて、運営会社というのがマリオットなんですけども、オーナー会社さんがビルを建てるときにホテルを入れたいとなると、いろいろとお探しになるわけです。
それで、コンペのような入札になるんですけど、『この建物だったらこのブランドで行きたい』という風に決まるので、特に大阪でなければならなかったというよりは、大阪に良いプロパティがあるので、ここだったら、このブランドでどうですかっていう話です。
だいたい、どこのホテルもそうなんですけど、大阪だからオープンしたというより、たまたま、フェアフィールドブランドに合う土地とか建物があったので、日本で札幌とほぼ同時にフェアフィールドになったということです。」
この辺りは近くにモクシーとか、コートヤード・バイ・マリオットとかもできてるんですが、フェアフィールドは、何か差別化があるんでしょうか?
「コートヤード・バイ・マリオットとフェアフィールドは、やはりブランドが違うので、中のスペックが違うんですね。
一番わかりやすいのはコートヤード・バイ・マリオットはオールデイダイニングがあるんですけど、フェアフィールドは朝食しか出さないんです。
なので、ホテルのコンセプトとか設定するターゲットによって、どのブランドが一番良いのかというのを運営会社は決めるので、ここは、コートヤードよりもフェアフィールドが良いだろうということで決めてるところです。」
それはオーナーさんが決めるというわけではないんですね。
「その辺はホテルによって違いますね。
そこはすごく難しいホテル業界の複雑な状況があるんですけども、オーナーさんがここにというので、このブランドはどうですかと持って行って決めるというのが、ホテルの建て方というか、大きいチェーンの建て方というか。」
このブランドに決めた決定打というのは、あったりするんでしょうか?
「もともと、フェアフィールドでどうですかって持って行ったので、もちろん、モクシーの方が良いと言われたら、モクシーになるんですけど、その場合には立地的にどうなのかとか、総合的に見て、ここはフェアフィールドの方が良いと思いますよ。という風に持っていくので、けっこう地域で選んでるわけではないですね。」
最初にフェアフィールドでって、おススメした理由とかってあったりするんでしょうかね?
「それは、立地とか客層とかいろいろ設定したターゲットとか、あと、まわりの市場価格を考えたときにこのブランドが妥当なのではないかという結論を、システマチックに叩き出すというのがホテルの建て方ですね。
例えば、ここにリッツを建てても客層が違うなとか、ここにモクシーを建ててもちょっとコンセプトに合わないなぁとか、いろいろ考えるわけですけども、この辺りでどのブランドでどの程度の価格帯で、どういうターゲットを設定するのかによって、どのブランドが良いんじゃないですかって提案する流れですね。」
それでは、このホテルとして、ターゲットとして考えているのはどういう層になるのでしょう?
「最初はミレニアルって言ってましたけど、今はコロナで市場が全く違ってしまっているので、今は日本人のお客様で年齢層もバラバラですけど、基本的にはミレニアル中心でという風に考えてましたので、その辺りが中心のターゲットとして、これからインバウンドも復活したら取り入れて行きたいと思っています。」
ミレニアルというと、モクシーブランドもミレニアルがターゲットかと思いますが、その住み分けとか違いはどういうところでしょうか。
「モクシーはまったくコンセプトが違うので、ターゲットの年代的には重なるかもしれませんが、コンセプトやホテルのタイプで選ぶ方には、あまり競合しないのではないかと思っています。」
お客様の好みの問題ということですかね?
「モクシーは癖が強いので、ああいうのがお好きな方はあちらにお泊りになるし、もっと、ニュートラルなものがお好きな方はこちらをお選びになるし、モクシーとは住み分けは明確には出来ています。」
確かに、モクシーはちょっと尖った感じなので、どちらかというと、コートヤードの方が近い感じですかね。
「そうですね。よく、『コートヤードとフェアフィールドはどこが違うんですか』と聞かれることがあるんですけど、コートヤードはサービスがオールデイダイニングとか、いろいろありますので、価格帯も違いますし。
ただ、コートヤードは地域的に近くに競合しているところがないので、もちろん、視野には入っていますけど、それほど、コートヤードにするか、フェアフィールドにするか、悩まれることはないと思います。」
よく、『お風呂に入りたかったらコートヤード』という話を聞いたりもするんですが。
「もちろん、一定数はバスタブがあるのを気にするお客様はいるんですけど、今って高級なブランドになってもバスタブがないところというのは、結構あるんですよね。
例えば、東京に出来たマリオットのACホテルはバスタブがないですし、それほど、お客様にとっては短所とは思っていないですね。」
フェアフィールドは食事は外で済ませて、寝るのに特化した感じですよね。
「そうですね。シンプルなホテルなので、朝食はコワーキングスペースで提供してるんですけど、朝食しかサービスしていませんし、シンプルでちょうど良いというか、使いやすいかなと思います。
宿泊特化のホテルなので、ベッドはシモンズを使っていて、リネンも高級ブランドと変わらないものを使っていますので、ゆっくりとお休みになられる方にはすごく良いと思いますし、最近、私もいろんなホテルに行きましたけど、基本的にデザインはあまり変わらないんですよね。
部屋が広くなるかとか、アメニティが増えるかだけで、レイアウト的には外に洗面台があって、シャワーブースだけというホテルがすごく増えているので。
それで、ここは価格的にもお手頃ですし、そういう意味では、ビジネスホテルよりはちょっと良いところだけど、シティよりは安いところというので、ちょうど良いかなぁと思っています。」
ベッドと寝具にこだわりがあるようですが、高層階などの価格帯の高い部屋だけでなく、すべてのお部屋で同じなんですか?
「そうですね。このホテルはお部屋のレイアウトもすべて同じです。
ただ、スーペリアの部屋になると、備品が少し違うんですね。
ブルートゥースのスピーカーと空気清浄機とネスプレッソが入ってますが、それ以外は間取りも広さも変わりませんし。
ただ、ハンディキャップルームだけは違うんですけど、ちょっと広めにして、お風呂もバスタブもありますし、法令上そうなっていますが、他はすべて同じです。」
このホテルで一番の魅力というか、ウリはなんでしょう?
「やっぱり、皆さんにあまり気負いなく、カジュアルに来ていただいて、お休みになる時には快適なベッドとリネンをご提供しているので、例えば、『高級ホテルに行ってすごくワクワクするけど緊張する』というのは全然ないので、皆さんに使い勝手の良いホテルとして、考えていただければ良いかなぁと思っています。」
そうすると、イメージとしてはビジネスのお客様でって感じですかね?
「いやぁ、ビジネスのお客様とレジャーと半々くらいですね。
難波という土地柄、そんなにビジネスばかりでもないですし、レジャーの方やファミリーの方もいらっしゃいますし、用途に関してはバラバラです。
ただ、今の時期、出張はあまりないですけども、たぶん、出張旅費で収まるか収まらないかくらいの価格帯にあるので、Wifiとかも整ってますので、ビジネスにも便利だとは思いますけど、レジャーでもお使いになる方はたくさんいらっしゃいます。」
部屋を見た感じ、コンパクトな印象だったので、ご家族だとちょっと手狭かなぁという気はしたんですけど、そうでもないんですかね?
「まぁ、ビジネスホテルでもご家族でお泊りになるので。
ビジネスホテルはだいたい13平米、14平米で、ここは21平米あるので、トリプルに出来るお部屋もあるんですね。
そこだと、流石にちょっと窮屈な感じかなとは思いますけど、同じクラスのホテルの中でも20平米超えているのはけっこう広い方だと思います。」
アクセスもちょっと難波からは外れてる感じはしますけど、歩いて10分くらいですかね。
「そうですね。南海の改札からだと10分くらいですね。
入口からだと5分くらいですけども。
ただ、南海は御堂筋線にも関西空港にも伊丹にも行きやすいので、ちょうどJRの難波と南海、地下鉄難波と同じくらいの距離なんです。
ですので、どちらもお使いいただけますし、駅に直結というわけではないですけど、すごく離れているというわけではないと思います。」
駅からは平坦な道なので、そこまで苦にはならない距離ですね。
オープンしてから5ヶ月が経つと思いますが、最初に思っていたのと違うこととかってありますか?
「Gotoだったり、コロナだったり状況が変わるので、その対応でホテルはいつもオペレーションに追われてます。
あと、インバウンドがいないっていうのは、どこのホテルも一緒だとは思うんですけど、一般的なコロナによる影響以外は想定外というのは今のところないですね。」
やっぱり、今年はそこが一番大きなところですよね。
「そうですね。インバウンドが全くないですし、国内旅行もできたり、できなかったりなので、ホテルとしては大っぴらに来てくださいとも言い辛い部分もありますので、そういった面では常に状況を見ながら対応しなければいけないというところは、いつもの年とは違いますね。」
やっぱり、Gotoの影響って大きかったですか?
「そうですね。やっぱりGotoでお泊りの予約をしていただいた方もいらっしゃいますし、Gotoがなくなってキャンセルされた方もいらっしゃいますけれども、たぶん、Gotoで一番恩恵を受けているのは高級ホテルだと思いますので、ウチももちろん、多少は打撃はありますけども、まぁ、10がゼロになったということはありませんので。
あと、従業員の安全の部分もありますので、様子を見ながらやっていくしかないですね。」
レストランも夜は営業していないので、緊急事態宣言の影響も少なそうですね。
「その影響はないですね。
お酒も出していませんので、販売も元々夜9時で閉まりますし、特に影響はないですね。」
今はやはり、ブッフェというのは難しいんでしょうね。
「そうですね。もちろん、コロナというのもありますけど、稼働が低いのでブッフェというのはなかなか難しいですね。
たぶん、他のホテルも同じだとは思いますが。」
そうなんですね。セットメニューだと、運んだりするのも結構大変かなぁと思ったりしたんですけど。
「まぁ、そうなんですけど、ある程度、お料理って用意しないといけないので、無駄になってしまったり、衛生面もありますけども。
早くブッフェができればいいなぁとは思ってますけども、Gotoが順調だったら行けたかもしれないんですけど、また、閉じてしまったりということになったら、ちょっと先延ばしかなという感じです。」
このコロナの状況が落ち着いてきたら、こういう事をやりたいというようなことって何かありますか?
「やっぱり、ブッフェですね。
特にこちらはシンプルなホテルなので、何というところはないんですけども、何かロビースペースでイベントとかも考えたいとは思いますけども、基本的にはまずは通常営業に戻るところが、第一の目標です。」
このコワーキングスペースというのは宿泊客以外の方も、けっこう利用されてるんですか?
「使われてます。わりと常連さんが多いんですよね。
週に何度かお使いになったりとか、意外に固定客が付いたという感じです。」
コワーキングスペースの利用時間ってわりと広いと思うんですが、お昼に軽食を出したりという計画は考えてたりしますか?
「私どもの方では今は考えていません。
ただ、マーケットに冷凍食品などを売っているので、あれを持ち込んで食べていただいても良いです。
外から持ち込むことはできないんですけど、そこでお買い求めになったものは中で食べていただいてもいいんです。
特にランチ営業というのは、今のところまだ考えてはいないです。
ただ、スイーツはちょっと出そうとはしているんですけど。」
スイーツですか。
「ええ、ブラウニーですとかは考えてるんですけど、それ以外はキッチンで何かというのは特には今のところ考えてはないですね。」
それは、コロナとは関係なくフェアフィールドは朝食を提供するスタイルのホテルだからですかね?
「そうですね。フェアフィールドのコンセプトが朝食を出すレストランなので、別にやっても良いけど、コートヤードさんとは違って、やらなければいけないというわけではないので、今の時期はやってないですし、これから先、どれくらいのものか様子を見ながらというのはありますけど、今の時点ではやっぱり、考えてないですね。」
そこまでの需要はないって感じなんですかね?
「需要まではまだ考えてはいないんですけど、まだ、やったら良いんじゃないのかという根拠がないですね。
もちろん、人の問題もありますけども、どこも今は身軽にされていると思います。」
さきほど、イベントも考えているというお話があったと思いますが、どのようなイベントをイメージしてるんでしょうか?
「イベントというか、貸し切りでイベントをしていただくとか、宴会場としてお使いいただくとか、今までもあったんですけど、今はちょっとできないので、そういう多目的スペースとしてお使いいただくという感じです。」
ホテルが主催でイベントを開催するわけではなく、スペースをお貸しするということなんですね。
「そうですね。それは、なかなか難しいと思いますね。
やっぱり、ご宿泊の方が静かに過ごされたいという方もいらっしゃいますし、ロビーに音が筒抜けなので、今のところホテル主催のイベントというのは考えてないです。」
他のホテルではけっこう稼働率が下がってきたので人を減らすと、Gotoが再開して宿泊客が増えても、従業員がいなくてバタバタで回らないという話も聞くんですけど、こちらはそういうところはいかがでしょう?
「ウチはコロナの真っ最中にオープンしたので、最初からそれは想定されてますから、元々たくさん持っているところから減らして、というわけではないので、様子を見ながらやってきているので、そういうことはないですね。」
逆にお客さんがたくさん来るようになったら、人が足りないということはなさそうですか?
「いや、ウチは宿泊特化なので、いわゆるフルサービスのホテルさんですと、宴会ですとかレストランとかいっぱい人がいると思うんですが、宿泊特化に関しては、それほど影響はないんじゃないかと思っています。
元々少ない人数で回してますから。」
そうすると、人が増えるとチェックインとチェックアウトの時間が長くなったりするくらいですかね?
「もちろん、稼働に合わせて人員を配置するので、それはあまりお待たせしないようにはしてますけども、実際、11月の3連休はここも稼働がたぶん80%くらいは行ったんですけど、それもそれで何とか乗り切ったので、特にウチは大きな影響を受けることはないと思っています。」
そこまで稼働率が高くなると、朝食会場が混んで入れないとか、エレベータに乗れないとか、そういったことはないんでしょうか?
「朝食に関しては、お時間を分けて来ていただいています。
蜜を避けないといけないので、この時間帯にというのを先にお渡しして、その時間に来ていただくということにしていました。
エレベータの方も朝食の時間が同じじゃないので、多少、お待ちいただくことはあっても、そこまで混雑はなかったですね。」
それじゃ、人がたくさん来ても、そんなに混乱することはなく運営しているということですね。
「もちろん、稼働が80%の時に全くお待ちいただかないということはないんですけども、どうしたら、イライラせずにお待ちいただけるかという点で、ウェイティングルームを開放したりとか、結構いろいろ考えてやっていたので、混乱はなかったです。」
今まで宿泊されたお客様から、どんな声が届いてたりしますか?
「『シンプルで、快適でした』というような声は多いですよね。
やっぱり、一回、お泊りになると、いろんなホテルにいろんな設備があったりしますけど、『これで十分なんじゃないの?』と思われる方も結構多くて、わりとリピーターの方もいらっしゃいますし、概して好評な声が多いですね。
もちろん、バスタブがないという声は絶対に一定数はあるんですけど。」
そうですね。バスタブがないとわかっていて来るのと、来てからバスタブがないのを知るのでは、だいぶ印象は違いますよね。
「一応、書いてるんですけど、お読みにならないので……」
ホテルにはバスタブがあるものだという思い込みがありますからね。
「そうなんですよ。でも、最近は、ほぼないところも多いので、だんだん、慣れて行かれるのかなぁと。
私も昔、別の大型ホテルにいましたけども、その時は大浴場がないという苦情が来たことがあったので、それも、今はたぶん、そんなことを仰る方っていらっしゃらないと思うので、徐々に皆さん、慣れて行かれれば、そういう苦情も無くなるのかなぁとは思います。」
他に、例えばですけど、何か変えたりしたいなぁと言うところってあったりしますか?
「お客さんへのサービスという点では日々、改善していて、毎朝、『こういうお話をいただいたので、こういう風にしよう』と、毎日、改善していってますので、大きな課題としては今はないですね。」
ちなみに、最近は、どんな提案とかされて、改善されたということはあったりしますか?
「バスタブ以外は特に大きなものはないですね。大きな問題があるとホテルにとっては致命的な問題ですし、日々、改善されていくので、課題として残っているものが今、あってはいけないという状況ですね。」
それじゃ、今までに特に印象に残るような提案とかはなかったって感じですかね?
「基本的にホテルって、何十年も働いていたり、みんなそれぞれ、経験値があるわけなので、すごいサプライズな苦情とかってないんですよ、実は。
みんな想定内で、その場その場で解決していくので、朝の話でも、『こういう話がありました。それで、こうしておきました。』という報告であって、『どうしましょう?』というドラマみたいなことはやってないので、特に課題として残るようなことはないです。
想定外のものというと、例えば、どこかのドアの建付けが悪かったとか、何か音がするとか、そういうのはたまにありますけど、『それは全然気づかなかった』というのはないですね。
お客様が仰ることもだいたいわかりますし、ホテルとしてはこんなことを仰るだろうなと言うのを先回りをして、言わせないようにしなきゃいけないんですけど、それでもどうしても人間なので、漏れてしまうことはありますけど、それはそれで、ちゃんとその場で解決していくのがホテルだと思います。」
このホテルとして、どんなお客様に来て欲しいとか、そういったものはありますか?
「いや、それはないですね。みなさん、来ていただける方は来ていただきたいですし、特にこういう方というのはないです。」
元々のコンセプトとしてはミレニアル世代だったんですよね。
「ミレニアルが中心なんじゃないかっていう想定だったんですけど、インバウンドのミレニアル世代に合うんじゃないかという想定だったんですが、インバウンドが今はないので、モクシーもそうですけどもっと若い人が来るだろうと思ったら、意外にそうでもなかったんです。
なので、最初はマリオットの会員の方がお見えになるので、年齢層は上がりますし、なので、ターゲットは設定しておかないと商品は作れないので、考えてはいますけど、必ずしもそういう風に合うわけではないので、いろんな方に来ていただければと思います。」
チェックインされてる方を見てると、比較的若い方が多くて、あまりシニアの方はいらっしゃらない印象なんですが。
「たぶん、今はシニアの方が動いてらっしゃらないというのもあると思うんですけど、年配の方がいらっしゃることもあります。
ただ、あんまりシニアの方は難波の方はご旅行されないんじゃないですかね。
京都とか奈良とかは多いかもしれませんが、土地柄というのもあるとは思いますが、特に若い方が多いというわけではないです。
それは、フェアフィールド全体に言えることで、マリオットやシェラトンと比べて、特に年齢層が若いかと言うと、そうでもないですし、お一人で泊まられる方も多いです。
今は料金も下がってきているので、一人一部屋でも泊まれるくらいの料金のところも多いんじゃないかと思います。」
難波でのレジャーというとUSJなどになりますか?
「そうとも限らないです。
難波自体が観光地っぽいところもありますし、心斎橋にも近いですし、アクセスも悪くないので、レジャーの方もビジネスの方も両方いらっしゃいます。」
お子様連れの方もいらっしゃるんですかね。
「いらっしゃいます。
わりと朝食なんかはファミリーの方も多いですよ。」
ここはわりと最寄り駅も多い良いようですけど、車より電車で来られる方が多いんですかね?
「車で来られる方も多いですよ。
近畿の方とか、北陸、山陰の方だと車で来られる方が結構いらっしゃいます。」
すると、駐車場も充実してるんですかね。
「ここにも立体駐車場がありますので、そこにお停めになっても良いですし、大阪自体、パーキングが安いので、ホテルの駐車場だとちょっと高いとおっしゃる方には近所のパーキングを利用いただいています。」
ここは、宿泊客でも安くならないんですか。
「一泊二千円なんですけど、この辺だと一泊千円くらいで停められるところがあるので、屋根はなかったりするんですけど、そちらを利用する方もあります。」
今日はわりとロビーも落ち着いた感じですけど、普段はもっとガヤガヤした感じなんでしょうか?
「いや、今はあんまりロビーではワイワイガヤガヤとは集まらないですし、曜日にもよりますけど、日曜日は比較的静かで落ち着いてますね。」
最後に何かこのホテルでアピールしたいところとか、あったりしますか?
「シンプルで快適なホテルなので一度お泊りいただければ、その快適さがお分かりになると思うので、ぜひ、一度お試しください。」
お忙しいところ、ありがとうございました。
2020年12月