シェラトン都ホテル大阪の宿泊記⑤ インタビュー編
シェラトン都ホテル大阪の宿泊記⑤ インタビュー編
こんにちは。
プラチナレジデンツです。
前回はシェラトン都ホテル大阪のお部屋、シェラトンクラブラウンジ、レストラン、その他の設備ついてレポートしましたね。
インタビューした内容をご紹介しようと思います。
シェラトン都ホテル大阪では、お二人のホテルスタッフの方にお話を伺いました。
いろいろと、言いにくいところもあったと思いますが、率直なご意見をいただきまして、ありがとうございました。
「今年は３５周年なので、そういう展開もしています。」
「また、コンシェルジュでは、宿泊客に近くの飲食マップをご提供しています。
立地では難波の中心地からも近く、隣には鶴橋という焼肉で有名なJRの駅もあり、近鉄が走っていたり、空港まではリムジンバスは走っていたり、アクセスは非常に良い立地となっています。
周辺には神社が多く、神社の中でもいろんなイベントが実施されていて、歴史文化と現在との融合が見所の一つです。」
散策マップがありますが、天王寺までどのくらいの時間で散策できますか？
「歩いて見ていくのでしたら、１時間くらい見ていただければと思います。お戻りはバスや地下鉄も利用でき、２０分くらいです。」
うえいくネットより
鶴橋の方も散策マップがあるんですね。
「NHKの大河ドラマで「真田丸」を放映していた時には、鶴橋の商店街を上げてイベントをやってました。鶴橋からJRの環状線で玉造まで行って、そこからホテルまでが見所の多い散策コースとなっています。」
この辺りはお寺が多いんですか？
「そうですね。谷町線沿いにお寺が多いです。地下鉄の谷町線は紫のラインなんですけど、こちらはお寺の高貴な方が着る袈裟の色で、お寺が多く、お相撲さんの宿などから紫になったという説があります。」
B級グルメのお店も載っていますね。
「お客様も２極化していて、大阪らしい食べ物を食べたいという方と金額は問わないので、美味しいものを食べたいという方とに分かれている気がしますね。」
この辺りには美味しいお店も多いんですか？
「この近くにハイハイタウンというところがあり、その中のお好み焼き屋さんとか、歩いて10分程度のところに行列のできるうどん屋さんなど、地元の人にも愛されている隠れた名店が多いですね。」
このマップに記載されているお店はホテルの方のおススメになりますか？
「お店の方とも連絡を取ったり、実際に食べに行ったり、総合的にお客様にご案内するために作成したものになります。」
このマップは見てるだけでも楽しいですよね。（笑）
この飲食店の色分けは何か意味があるんですか？
「焼肉とか、うどんとかフレンチなどジャンルによって色分けしています。」
「どちらかというとB級が多いですね。」
できれば、お店の価格帯とか定休日もあると良いかもしれませんね。
けっこう、お店が多いので、選ぶ楽しさもありますよね。
「集中しているので、ちょっと歩いても、いろいろお店が見られると思います。」
ところで、このホテルもリニューアルとかされてるんですか？
「一番最後のリニューアルは２年前になりますね。１２階がプレミアムフロアという形で新しく改装しています。
一度に改装はできないので、徐々に階を区切って行っています。１１階の前は１０階と下から改装していってます。」
どのくらいで改装は終わる予定なんですか？
「それが、今は見通しが立たなくなっている状態ですが、全部となると１０年とか２０年になると思います。
部屋の数も５７９室あるので、少しづつになりますね。」
改装のポイントはどういうところになりますか？
「１１階、１２階に関してはプレミアムフロアでオレンジを基調としています。
お部屋を広く見せるためにテレビを壁掛けにしたり、デスクのスペースを少し縮めたりしています。」
いろんなホテルを経験して、このホテルの他にはない良いところはどこだと思いますか？
「部屋数が多いので、いろんなお客様がいらっしゃるという点で、お客様の層が違いますね。あと、高さと大きさ、宴会場などが他とは違いますね。」
ここは結構、「大阪マリオット都ホテル」も近いと思うんですけど、「シェラトン都ホテル大阪」の方が良いというアピールポイントとかってありますか？
泊まるときに、どちらか迷って、「価格で決めました！」という人も多いと思うんですが。（笑）
「マリオットは新しいホテルで、高さもアベノハルカスなので、ハードの面では負けてしまうんですけど、そこには劣らないソフト面でカバーできるかなと。
お客様の声では、都ホテル全体かもしれませんが、フレンドリーというか、お客様との距離が近くて、形式ばり過ぎていない、というお声をいただきます。」
以前、朝食を頼んだ時に、なかなか料理が運ばれてこないとか、後から入ってきた人に先に提供されたということがありましたが、他の利用者からも何回か同じような体験をしたという話を聞きました。同じスタッフなのか、ホテル全体としてそうなのかわかりませんが、その辺りはどうなんでしょう？
「以前はクラブラウンジを「eu」の方で対応していたんですが、このシルバーウィークからクラブラウンジを２１階に移しました。
スタッフの配置が上手くできていなかったという点が、確かにありましたが、通常のレストラン運用とクラブラウンジを分けることによって、役割を分散し人員配置を適切にすることによって、以前よりは解消してきているところだと思います。
ただ、９月に入ってGoToトラベルの影響で、お客様の数が増えてきているので、そのバランスの中で食事の提供スピードとか、声をかけやすい雰囲気とか、やっていかなければならないところではあります。」
コロナの影響で宿泊客が減っているので、スタッフを絞っている影響かとも思ったのですが。。。
「そうですね。コロナの影響もありまして、実際にスタッフを絞っているというのもあります。
また、お客様が戻ってこられているので、ギリギリのニーズの中で、お客様のご不満が出ないような、コントロールをしていかなければならないというのが、一番頭を悩ませるところではありますね。
レストランの方は客足も戻ってきているんですが、宿泊の方はまだまだ稼働も低くてその分、売り上げも上がってこない状態です。」
ティータイムなどは、結構レストランも賑わっているようなので、だいぶ戻ってきているかと思ったんですが、宿泊の方はまだまだなんですね。。。
「ホテルの中に入ってくるとロビーなども賑わっているような印象があると思いますが、シェラトン都ホテル大阪はインバウンドの利用が多く、多い時は宿泊の４割くらいが海外の方ということもありました。
そのツアーが全部ストップしているので、それだけで半分くらいにはなってしまいますが、コロナの影響もあって、やっとジワジワ戻りつつある状態です。」
GoToトラベルもあって、だいぶ宿泊客も戻ってきているようですが、実際の稼働はどんな感じなんでしょう？
「ご宿泊の割合で言うと、３割から４割ないくらいですかね。」
そんなものなんですね。。。
でも、チェックインとかチェックアウトの時はけっこう並ぶんですが、３割から４割であれだけ行列だと、もっと宿泊客が増えた時にものすごいことになりますよね。
その対応は何か考えていたりしますか？
「・・・」（ご回答いただきましたが、公表はNGとなりました。）
他のマリオット系のホテルですと会員専用のエクスプレスレーンがあったり、ラウンジで対応されるところもありますが、そういう対応はどうなんでしょう？
「実際はそこを目指しております。
ラウンジの方でチェックイン、チェックアウトができるようにということで、来年からでも始めることができないかと調整中です。
スタッフもいろいろトレニンーグとか準備し、マリオットボンヴォイのスタンダードに近づけていくという方向で、どうすれば実現できるか模索中です。」
最近は上級会員も増えてきているようですが、１８階のラウンジだと小さいので、すぐに一杯になってしまいますよね？
「そうですね。多い時だと宿泊のお客様の半分以上がマリオットのプラチナ以上の会員様だったりするので、そうなるとラウンジの利用もお待たせすることになったり、席が近くなってしまったりしてますね。」
ラウンジを大きくすることとかは検討してらっしゃるんですか？
「検討もしています。あの１８階の狭いラウンジでは１日１００人以上のお客様が来られた時に対応できないということで、何か別のものはないかと考えているところですね。
今は一時的に、２１階のバイキングのレストランが営業していないので、そこを利用しています。」
あそこは大きいので、密の心配もなさそうですね。（笑）
最近、ステータスマッチもやってるようなので、これからまだまだ。プラチナ会員とか増える可能性がありますよね。
「５年前は多くても４０人から５０人くらいだったのが、今は１００人で倍くらいになっていますので、それだけ、オペレーションが難しくなってきていますね。」
SPGの時代とマリオットになってから、何か変わったことはありますか？
「私の印象としては、そこまで大きく変わってはきてないですね。ただ、新しいお客様が増えたのは確かだと思います。他のホテルとかいろいろ行かれてどうですか？」
私は大阪マリオット都ホテルとの違いと言うか利点として、シェラトン都ホテル大阪ではプールやスパが使えるというのが大きいと思いますね。
大阪マリオット都ホテルはもちろん、新しくて大きなラウンジもありますし、展望も良いですが、ジムしかないので、泳ぎたいときやスパを利用したいときは、シェラトン都ホテル大阪ですね。
ただ、今は都ヘルスクラブの会員様しか利用できないのが、残念ですが。。。
「そうですね。お声は確かに、たくさんいただいているので、なんとかしたいのですが、なかなか調整が難しく、そういう状態にはなっています。。。」
シェラトン都ホテル大阪には、他のホテルにはない設備とか特徴はありますか？
「ホテルの建物は日本を代表する建築家の1人である村野藤吾氏の作品です。丸みを帯びた柔らかい曲線が特徴になっています。
２１階のトップオブミヤコの内装も手掛けていて、シャンデリアなども特徴があります。
シェラトン都ホテル大阪については、お客様からのお声として「安心感」とか「なんか、ほっとする」という言葉を多くいただいています。
いろんなホテルに行ったけど、このホテルは落ち着くというか、長く利用されている方が多いので、家族のような目線で、暖かいご指摘もいただきます。
また、レストランとかも家族も呼びたいし、おじいちゃん、おばあちゃんも呼びたいと3世代でのご利用も多くなっています。
このコロナ禍で、安心・安全を求めて来られているのが多いのかなぁという印象です。」
そういう目線で、曲線美も楽しみたいと思います。（笑）
それでは、ホテルの設備というより、ホテルとともに過ごしてきたという感じなんですかね？
「そこに自然にあるというか、「地元の方が愛着を持ってお越しになる」ということが多いように思います。やはり、そういったソフト面の方が大きいのではないかと思います。」
もし、すべての権限が与えられて、このホテルを変えても良いとなったら、どこを変えたいですか？
「やっぱり、お部屋とクラブラウンジ、あとは、スイートのお部屋を増やしたいですね。
会員様が増えてきて、スイートのお部屋の数が限られて、非常に少ないですね。ですので、アップグレードできるお部屋の数が少なくなっているので、全体の部屋数は減りますけど、やってみたいですね。」
シェラトン都ホテル大阪としては、これから、どういった層の方にアピールしたいというか、来ていただきたい層というのはあるんですか？
「そうですね。以前は若いお客様と思ってましたが、最近はちょっと変わりつつあるんですけど、やっぱり、５０代６０代であるとか、今は６５歳以上の方とかもすごく増えています。
高齢化というのもあるし、これから定年後にホテルでゆっくり過ごしたいというお客様が増えると思うんです。
そういったお客様の満足いただけるホテルを目指したいですね。現状は正直、そこまで追いついてないかもしれません。ハード面、ソフト面を合わせて。」
そのシニア層の方にここに泊まっていただいて、どういう体験というか滞在をしてほしいというのはありますか？
「どちらかというとアクティブに過ごすというより、お部屋でのんびりとか、ラウンジでゆっくりとか、レストランでちょっといいお食事のコースを楽しむとかですかね。」
ホテルの滞在を楽しむということですかね。
先ほど、前は若い人に来てほしかったということですが、今はもう若い人も増えたので、もう十分ということなんですかね？
「そこまで増えているかはちょっとわからないんですが、もちろん、若い人も来てほしいんですが、他のリゾートホテルを経験したので、他のリゾートホテルに比べるとどうしても見劣りするんじゃないかと。
今後、目指していくなら、もう少し上の方の方が良いのかなと私は考えています。」
「ホッとする場所というか、アクティビティも海外のお客様のようにいろいろ詰め込んでというよりも、３泊、４泊過ごされて、アクセスも良いですし、奈良へも３０分程度で行けるので、利便性がすごくいいんですね。
ですので、ゆっくり過ごして、次の日の朝早くに奈良の方へ行かれる方もいらっしゃいますので、ご年配の方でも家族連れの方でも生活の一部のような、ゆったりと過ごしていただければと思います。
今は家でデスクワークとかされている方もいらっしゃいますけど、シェラトン都ホテル大阪に来られて、ほっとしたり、ちょっとした気分転換されたりとか、リフレッシュしていただけるようなお手伝いが出来ればいいなと思ってます。年齢は問わずですけども。」
普段の日常生活を忘れて、非日常なホテルライフをゆっくりと過ごされて、また、日常に戻り、日常生活に疲れたら、またホテルに戻ってきていただくという過ごし方ですかね。
他に何か伝えたいこととかありますか？
「・・・」
私が一つ、良いなと思っているのが、２階の入り口に活けてある花なんですけれど、２階が正面玄関ということになるんですかね？
「いいえ、正面は１階の入り口になりますね。」
そうなんですね。１階の入り口は少し寂しい感じがしますよね。（笑）
お客様としては２階から入って来られる方が多いんでしょうか？
「どうでしょうね。半々じゃないでしょうか。
電車で来られる方は１階から来られる方も多いですし、よくご存じの方は２階から出て、エスカレーターで駅の方からも来れるので。
あと、駐車場があるので、お車の方は２階から入って来られますね。」
やはり、ホテルに入った時にお花が活けてあると、華やかだし、穏やかな気分になれますので、気に入ってるポイントなんですよ。（笑）
お忙しいところ、お時間をいただきまして、ありがとうございました。
2020年9月
※一部のコメントを非公開とさせていただきました。
2020年11月
